IPS EXP RD5-6 RACE REPORT

RESULT DETAIL
FIRST

寺川 和紘KAZUHIRO TERAKAWA

#55 人馬一体ドライビングアカデミー&KTR

TOTAL POINTS : 88

2ND

山口 達雄TATSUO YAMAGUCHI

#44 NAVUL

TOTAL POINTS : 84

3RD

大蔵 峰樹 MINEKI OOKURA

#37 K-Design

TOTAL POINTS : 70

4TH

永井 秀貴HIDEKI NAGAI

#32 GR Garage Yokkaichi

TOTAL POINTS : 69

寺川和紘が初の総合ポールトゥウィンを飾りランキングトップに

2021 インタープロトシリーズ POWERED BY KeePerの第3大会が9月25日(土)~26日(日)に富士スピードウェイで開催され、ジェントルマンレースのIPエキスパートクラスでは、第5戦は#55 寺川和紘(人馬一体ドライビングアカデミー)、第6戦は#32 永井秀貴(NETZ NOVEL MIE)がそれぞれ優勝を飾った。

今回の舞台となる富士スピードウェイは、第1大会が行われた6月以降、東京オリンピック/パラリンピックの自転車競技会場として使用されていたため、各チームとも同地で走行されるのは、約3ヶ月ぶり。前日の金曜日から各車とも積極的に走り込みを行っていた。

▶予選

25日(土)は、早朝に雨が降ったものの、ジェントルマンレースの公式予選前には路面状況も回復し、各車がスリックタイヤを履いてコースインした。セッション中盤に入ると、各車が続々とタイムを更新。まずは#37 大蔵峰樹(キーパー号)が1分46秒828を記録し、その直後に、#19 今橋彩佳(GARDEN CLINIC RT)が0.020秒上回る1分46秒808でトップに躍り出る。しかし、その後ろで最後のタイムアタックを行なっていた寺川が1分46秒708を叩き出し、初のポールポジションを獲得。2番手に今橋、3番手に大蔵が続く結果となったが、トップ3がわずか0.120秒以内にひしめく大接戦の予選となった。なお、セカンドベストタイム順でグリッドが決まる第6戦も寺川がトップとなり、ダブルポールポジションを獲得した。

Driver’s Voice

第5戦・第6戦ポールポジション:#55 寺川和紘

「初めての総合ポールポジションで『やったー!』って感じです!最初はチェック走行からウォームアップをして、そろそろタイムアタックかなという時に、100Rで飛び出してしまいました。そこから様子を見ながら走って、徐々にタイムを上げていきました。最後のアタックではセクター3でミスをしてしまったので、悔しいところはありますけど、やっとこうして総合トップを予選で取れたのは嬉しいです。この後の決勝も“安全第一”で頑張ります」

▶第5戦決勝

13時20分から12周で争われた第5戦決勝。予選と同様にドライコンディションとなり、少し太陽も顔を覗かせるなかでレースが始まった。スタートではポールポジションの寺川がしっかりとポジションを守りTGRコーナーを通過。これに今橋、大蔵、永井、#44 山口達雄(NAVUL)の順でオープニングラップを終えた。

2周目に入ると2番手以降のポジション争いが激化。まずは今橋の背後に大蔵がつけてチャンスを伺うが、その後方から永井、山口もポジションを狙う形となり、いきなり四つ巴の緊迫したバトルとなった。

この間にトップの寺川は、着々とリードを広げ、4周目には1分47秒487を記録。今橋との差も2秒にまで広げた。しかし、後半に入るとライバルたちもペースアップ。5周目には大蔵が1分47秒295を記録すると、続く6周目には今橋が1分47秒276を叩き出し、ファステストラップを続々と更新。さらに、このタイミングで寺川が周回遅れの車両に引っかかってペースダウンしたこともあり、1位と2位の差は一気に0.4秒にまで縮まった。

これをチャンスと捉えた今橋は、一気に寺川の攻略にかかり、9周目のTGRコーナーでアウトから抜きにかかる。しかし、寺川も冷静な抑え込みをみせ、ポジションを死守。その後も両者は各所でサイドバイサイドのバトルを展開した。なんとかトップを守っていた寺川だが、今橋も諦めずに攻めていき、11周目のTGRコーナーでオーバーテイクに成功。しかしADVANコーナーの立ち上がりで一瞬加速がにぶったところを見逃さず、寺川が再逆転でトップを奪い返す。ファイナルラップに入っても両者は激しい攻防戦を繰り広げたが、最後は0.1秒差で逃げ切り、寺川が今季2勝目を飾った。

2位には、あと一歩のところで逆転とならなかった今橋。3位には大蔵とのバトルを制して順位を上げた山口が入ったが、レース後、今橋の車両が重量不足だったことが判明し、失格処分を受けることに。これにより、山口が2位、大蔵が3位となった。

Driver’s Voice

第5戦 優勝:#55 寺川和紘

「序盤はペースよく走れたのですが、途中に周回遅れの車両を抜く時に少し戸惑ってしまい、そこから自分の中のリズムが崩れてしまって、焦りが出てしまいました。その後は今橋選手に追いつかれ、プレッシャーがキツくて……疲れました!特に最終ラップのヘアピンとか、あそこまで攻められることはなかったので、どうやってブロックしたらいいんだろう?と思いながら走っていました。でも、今までのバトルを思い出して、頑張りました。第1大会(第2戦)の時にトップを独走していて、スピンをしてしまった経験が自分の中で活きていて、そこから自分がすべきことは何かというのに気がつくことができました。それがあって、今回も勝つことができました」

▶第6戦決勝

26日(日)9時15分から始まった第6戦決勝も、寺川がポールポジションからスタートしたが、スタートでグリーンシグナルが点灯した瞬間に誤ってパドルシフトのレバーに触れてしまう痛恨のミス。これでギアが一つ上がってしまい、加速が鈍ってしまう。そこに大蔵、今橋、永井が並びかけ、4台が並んでTGRコーナーへ。トップを奪ったのは5番手スタートの永井だった。

2周目に入ると大蔵と今橋の2番手争いが激化。TGRコーナーを抜けたところで今橋が横に並びかけて追い抜こうとするが、大蔵も一歩も引かずにコカ・コーラコーナーでインを奪い、ポジションを死守した。その勢いで、大蔵はトップの永井との差を徐々に詰め始め、3周目のADVANコーナーで背後につける。そして4周目のTGRコーナーでインを伺ったが、ここは永井が冷静な動きで抑え込みに成功。それでも大蔵は諦めずに5周目のTGRコーナーで再びインに飛び込み、トップに浮上した。

しかし、永井も簡単に諦めずに食らいついていき、ダンロップコーナーで大蔵を抜き返して再逆転を果たす。さらに背後につけていた山口もポジションを上げて、2番手に浮上した。

そして、パナソニックコーナーに入るところでは、この混戦を好機と捉えた今橋が大蔵のインを突いたが、その先にいた山口と接触してしまう。2台はスピンをしながらコース上にストップ。今橋はなんとか体勢を立て直すも、車両にダメージを受けてピットへ戻り、そのままリタイアに。一方、山口のところには、後からパナソニックコーナーを立ち上がってきた#3 FLYING RAT(INGING MOTORSPORT)と#96 末長一範(岡山トヨペットK-tunes)がよけきれずに追突してしまい、3台が絡むアクシデントとなってしまった。

事態収拾のため、6周目に入ったところでセーフティカーが導入されたが、マシンの回収やオイル処理などに時間を要したため、規定の12周を迎える前に上限時間である25分を迎え、セーフティカー先導のまま10周を経過したところでチェッカーが振られた。

これにより、永井が今シーズン初優勝をマーク。2位に大蔵、3位に寺川が続いた。

Driver’s Voice

第6戦 優勝:#32 永井秀貴

「スタートはある程度狙っていたんですけど、まさかトップまで行けるとは思っていませんでした。1コーナーのブレーキングがギリギリのところまで頑張りましたね。序盤は大蔵選手がけっこうプッシュしてきていたので厳しかったですし、途中抜きつ抜かれつのバトルもありましたが、フェアに走っていただいて、本当にありがたかったです。

正直、嬉しさもありますが、最後までみんなとちゃんとレースをしたかったなという思いもあります。でも、良いところも見せられたので、嬉しいです。

最近はずっと苦戦していて、これが今シーズン初の優勝なんです。実は、このレースの前に鈴鹿でテスト走行をしていた時もクラッシュをしてしまって、クルマのバランスも少し違和感があったんですが、前日のプロの予選では坪井選手も良いタイムを出してくれていたので、行けるかなと思っていました。本当にチームのみんな、1人1人の頑張りの結晶だと思うので、みんなにも感謝しています。これを次戦に繋げたいですね」