ABOUT INTER PROTO SERIES

インタープロトシリーズとは?

「レースを、人が主役になる“スポーツ”に」をテーマに掲げ、
2013年から始まったインタープロトシリーズ。
開始初年度から平川亮、中山雄一、関口雄飛、蒲生尚弥など、
国内トップカテゴリーで活躍するドライバーが参戦し
注目を集めた。
2014年からはロニー・クインタレッリ、
2015年の途中からは石浦宏明や松田次生といった
スーパーフォーミュラや
SUPER GT(GT500)チャンピオンらも参戦を開始。
この他にも山下健太、坪井翔、佐々木大樹、
高星明誠らがエントリーした。
「IPSに参戦することは
自分たちにとって良い練習になる」と、
開催年数を重ねるにつれて、
多くのプロドライバーたちがIPSに参戦するように。
近年は野尻智紀、福住仁嶺などホンダ系ドライバーの参戦も始まり、
他のカテゴリーに引けを取らない激戦が展開されている。
新型コロナウイルスの影響で変則日程となった2020年だが、4大会全てを開催。
その中で、毎回安定した走りを見せ、後半の2大会を全て制した福住がチャンピオンに輝いた。
ただしレースの中身は年々レベルが高まっていて、タイム差もかなり縮まってきている。
2021年……日本で最も“手に汗を握るバトル”が繰り広げられるIPSを、お見逃しなく。

インタープロトシリーズのルール・仕組み

インタープロトシリーズは
プロとジェントルマンで1チーム

IPSでは1台の車両を2名のドライバーが“シェア”して
レースウィークを戦う。
そのうち1人は国内トップカテゴリーで活躍するプロドライバー、
そしてもう1人がマシンのオーナーや、
本業を持ちながらアマチュアドライバーとして
参戦するジェントルマンドライバーだ。
プロドライバーと同じマシンに乗って走行データを比較することで、
ジェントルマンドライバーは自らのドライビングスキルを
高めることができる。
一方のプロドライバーも、自分たちがアドバイスし
スキル向上に努めたジェントルマンドライバーが活躍することで、
自身もチームの一員として戦う“やりがい”を得られるのも、
プロドライバーたちから聞こえてくるIPSの魅力のひとつだ。
まずはジェントルマンのレース(2戦)を、
土曜日と日曜日の午前にかけて開催。
最後のメインイベントとして
プロドライバーによる“ガチンコ勝負”が待っている。
性能差のないマシンでドライバー同士の腕の競い合い。
さらにスプリント形式だからこそ各所でバトルが生まれ、
他のカテゴリーにも引けを取らない
手に汗握るバトルを楽しむことができる。

マシンをシェアする難しさ

同じマシンでプロ・ジェントルマンが別々のレースを戦うIPS。
車両を“シェア”しているからこその難しさもある。
それがアクシデントやトラブルがあった時だ。
特に土曜日の予選や日曜日の
ジェントルマン第2レースの後には、
プロの走行セッションが予定されている。
万が一クラッシュやトラブルに見舞われてしまうと、
プロドライバーがレースに出られないという事態も
起きてしまう可能性があるのだ。
ジェントルマンドライバーは
プロのアドバイスを受けながら
レースができるというメリットがある一方で、
無事に完走しマシンをプロに引き継ぐという
プレッシャーとも戦わなければいけない。

IPSのレースウィークの流れ

『 1日目 』

まずは午前中に公式予選が行われる。
ジェントルマンは20分、
プロは15分間の計時予選が実施され、
それぞれのベストタイム順で1レース目のグリッドが決定する。
午後はジェントルマンの1レース目が開催され、
12周or30分のレースで争われる。

『 2日目 』

大会2日目はジェントルマンの
第2レース(12周or30分)からスタート。
グリッドは前日に行われた1レース目の順位で決定する。
プロドライバーの運転を助手席で楽しめる
IPS同乗走行のイベントを経て、
午後からメインイベントである
プロドライバーによるレースが行われる。
レース形式はジェントルマンとは異なり、
8周or17分のレースを2戦続けて行う。
予選で決定したグリッド順で1レース目を戦い、
その順位がそのまま2レース目のグリッドとなる。
1レース目のチェッカーフラッグを受けた
それぞれのマシンは、
その順位を維持してグリッド上に再整列。
間髪を入れずに第2レースが始まる。
同じタイヤを合計16周使うことになるため、
タイヤマネジメントも勝敗を左右する重要な要素といえる。

車両について

使用するマシンはインタープロトシリーズのために
専用設計されたレーシングカー「kuruma」。
ドライバー自身のスキルをより際立たせるために、
レーシングカーとしての基本性能である
ドライバビリティ
(運転のしやすさ、扱いやすさや操作性)の確保を優先。
ABSやトラクションコントロールといった、
近年のレーシングカーに装着されている
ドライバーをサポートするシステムは一切装着されていない。
また、迫力ある接近戦を実現させるために、
空力的な影響が少なくなるような車両に設計されている。
そのため富士スピードウェイでのTGRコーナー(第1コーナー)では
毎回激しいオーバーテイク合戦が繰り広げられている。
レーシングカーが持つ最新のテクノロジーを極力排除する代わりに
『ドライバー同士の争い』がより
前面に出るような工夫が凝らされている。


kurumaの何よりの魅力は、
“レーシングカーらしい身震いするような迫力あるサウンド”だ。
4リッターV6エンジンをミッドシップレイアウトで搭載。
低排気量の過給エンジンが主流になりつつある中で、
kurumaに搭載されているエンジンからは
かつてのレーシングカーらしい、
お腹の底まで響くような迫力あるサウンドを出す。

INTER PROTO SERIES
MACHINE SPECS
IPS車両スペック

全長/全幅/全高/重量

4,410mm/1,950mm/1,150mm/1,100kg

ホィールベース/トレッド

2,800mm/1,660mm

シャシー

カーボンコンポジット&パイプフレーム

ボディ

カーボン製

エンジン

V6 3,950cc

パワー/トルク

340ps・6,400rpm/45kgm・4,000rpm

トランスミッション

Ricardo 500Nm
6速シーケンシャル・トランスアクスル・ギヤボックス

ギヤシフト

ギヤシフト
COSWORTH エレクトリック
セミオートマチック・システム&ステアリング・パドル

クラッチ

OGURA 5.5インチ スチール・トリプルプレート

燃料タンク

ATL FT3スペック 100ℓ

エアジャッキ

AP 230mmストローク

消火器

LIFELINE Zero2000 FIA 4.0ℓ エレクトリック

ステアリングシステム

パワーアシスト付 ラック&ピニオン

シート&シートベルト
(2座席装備)

BRIDEバケット/TAKATA 6点式ベルト

サスペンション

ダブルウィッシュボーン・プッシュロッド式

ダンパー/スプリング

Fightex リザーバー付 2ウェイ・アジャスタブル/
Swift コイルスプリング

ブレーキシステム

Endless キャリパー(Fr:6ポッド/Rr:4ポッド)
ディスク(Fr/Rr:380mm)、パッド
APマスターシリンダー 前後バランサー装備

タイヤ

YOKOHAMA
Fr 280/650/18 Rr 280/680/18

ホイール

BBS(Fr)11J×18°
(Rr)11J×18°センターロック・タイプ

ECU

PECTEL SQ6M ECU

ダッシュボード&
データロガー

Pi Research OMEGA ダッシュロガー&
Toolbox解析ソフトウエア

INTER PROTO SERIES MECHANISMIPSはマシン1台を“2名”のドライバーでシェアします。

ジェントルマンドライバー:マシンのオーナー本業を持ちながらアマチュアドライバーとして参戦 プロドライバー:スーパーフォーミュラやSUPER GTなど、日本、世界のトップカテゴリーで活躍しているプロフェッショナルドライバージェントルマンドライバー:マシンのオーナー本業を持ちながらアマチュアドライバーとして参戦 プロドライバー:スーパーフォーミュラやSUPER GTなど、日本、世界のトップカテゴリーで活躍しているプロフェッショナルドライバー
マシンシェアの目的とは?ジェントルマンドライバーはプロと走行データを比較出来るため自らのレーシングスキルのアップにつなげる。プロドライバーはジェントルマンドライバーに適切なドライビングアドバイスを与えるマシンシェアの目的とは?ジェントルマンドライバーはプロと走行データを比較出来るため自らのレーシングスキルのアップにつなげる。プロドライバーはジェントルマンドライバーに適切なドライビングアドバイスを与える
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