IPS PRO RD7-8 RACE REPORT

RESULT DETAIL
FIRST

福住 仁嶺NIREI FUKUZUMI

#37 K-Design

TOTAL POINTS : 162

2ND

坪井 翔SHO TSUBOI

#32 GR GARAGE YOKKAICHI

TOTAL POINTS : 102

3RD

ロニー・クインタレッリRONNIE QUINTARELLI

#16 TOMEI SPORTS

TOTAL POINTS : 89.5

4TH

阪口 晴南SENA SAKAGUCHI

#3 INGING MOTORSPORT

TOTAL POINTS : 80

2連勝を飾った福住仁嶺が、インタープロトシリーズ初王者に輝く

2020 インタープロトシリーズpowered by KeePerの第4大会が1月30日(土)に富士スピードウェイで開催。プロフェッショナルレースでは第7戦・第8戦ともに#37 福住仁嶺(キーパー号)が優勝を飾り、2020年のシリーズチャンピオンに輝いた。

▷予選

大会2日前には積雪も確認された富士スピードウェイだが、当日は晴天に恵まれ予選・決勝ともにドライコンディションでレースが行われた。なお、今大会は1月開催ということもあり、冬用コンパウンドのタイヤが使用された。予選は上位8台がコースレコードを更新するタイムを記録し、そのうちの7台が0.2秒以内にひしめく稀に見る接戦に。その中でポールポジションを獲得したのは1分43秒568を記録した#88 佐々木大樹(Pastel Motorsport)。念願のインタープロトシリーズ初ポールポジションとなった。

Driver’s Voice

ポールポジション:#88 佐々木大樹

「ポールポジションを獲得できたことは本当に嬉しいです。ビックリという感じでした。昨年は本当に何もかもが苦しいシーズンだったので、2021年の年が明けて、流れが変わったという感じがして嬉しく思います。前日の練習走行の段階からバランスに悩みは抱えていましたが、色々考えて今日の予選に向けてうまくアジャストできました。みんな速くてライバルも多い中で僅差の予選結果となりましたが、その中で何とかポールポジションを獲れてよかったです。決勝もこのままの勢いで頑張ります」

▷決勝

8周で行われた第7戦決勝では、ポールポジションの佐々木に対し2番手スタートの#16 ロニー・クインタレッリ(ララパルーザ)がTGRコーナーでインからオーバーテイクを試みる。さらに、その2台のバトルで空いたイン側のスペースを突いた福住も加わり、いきなり激しいトップ争いが繰り広げられた。一瞬福住がトップに出たがコカ・コーラコーナーでクインタレッリがインに飛び込み先頭を奪い返すと、2番手に福住、3番手に佐々木が続いた。

10台全車が集団になった状態でダンロップコーナーに進入し、オープニングラップから各所で前のマシンを追い抜こうと積極的なアクションが見られた。その中でも機敏な動きを見せたのが福住で、13コーナーでクインタレッリの背後につき、GRスープラコーナーでインからのオーバーテイクに成功。そのままオープニングラップを制した。2周目に入ると、トップ争いの後方で佐々木と#32 坪井翔(NETZ NOVEL MIE)、#96 中山雄一(岡山トヨペットK-tunes)が3ワイドでTGRコーナーに飛び込むなど、目が離せない展開が続いた。インタープロトシリーズは公式YouTubeでレースの模様をLIVE配信しているが、今大会はその視聴者に元F1ドライバーでSUPER GTでは中山とコンビを組んでいるヘイキ・コバライネン選手が登場。チャットメッセージで中山に対するエールが書き込まれ、大いに盛り上がった。

トップの福住は徐々に後続に対して差を広げていき、2周終了時点でクインタレッリに対して1秒のリードを築く。3周目には1分44秒879のファステストラップをマークしさらに差を広げようとしていくが、クインタレッリも4周目に1分44秒842でファステストラップを更新して食らいついていった。

一方、後方では#44 平川亮(NTP RACING IPS)と#55 関口雄飛(人馬一体ドライビングアカデミー)による6番手争いが激しくなっていく。何度もサイドバイサイドのバトルが繰り広げられ、4周目のダンロップコーナーでオーバーテイクに成功。しかし翌周のTGRコーナーで平川が抜き返した。

5周目に入ると今度はクインタレッリと佐々木の2番手争いが白熱。徐々に間合いを詰めた佐々木がダンロップコーナーでオーバーテイクを試みるが、勢い余ってオーバーシュート。結果的に6番手までポジションを下げてしまった。

佐々木の猛追から逃れたクインタレッリは再び福住を追いかけようとするも、今度は中山と坪井が背後に迫り、三つ巴のバトルが勃発。最終ラップのダンロップコーナーで中山がクインタレッリの攻略にかかり、2台は並んでコーナーに入っていった。イン側を陣取った中山がクインタレッリをかわしたが、お互いにバトルの中で止まり切れず、わずかにラインを残してしまう。これを見逃さなかったのが背後につけていた坪井。一気にイン側から2台を抜き去って、2番手に浮上し、3番手に中山、4番手にクインタレッリというオーダーとなった。

途中から独走状態となった福住は、最終的に2.7秒の差をつけて優勝。前回大会から続く連勝を3に伸ばした。2位に坪井、3位に中山が入った。なお、最終大会の第7戦・第8戦の2戦は与えられる得点が1.5倍となるため、この第7戦の結果で福住がシリーズチャンピオンを確定した。

第7戦到着順で第8戦がスタート。トップの福住と2番手の坪井は順当にTGRコーナーを通過すると、クインタレッリが中山を抜いて3番手に浮上した。後方でも激しいバトルが繰り広げられていたが、GRスープラコーナーで平川と#8 宮田莉朋(J-Gear 8 T-Japan)が接触。2台ともピットに戻り、そのままリタイアとなってしまった。

福住と坪井がトップ争いをしながら後続との差を広げていく中、クインタレッリ、中山、関口による3番手争いが白熱した。2周目のダンロップコーナーで中山が3番手を奪い返すと、3周目のTGRコーナーでポジションを争っていたクインタレッリと関口がスピン。関口は何とか再スタートを切ったが、クインタレッリは再スタートができずリタイアとなってしまう。マシンがコース上に止まっている状態だったため、4周目に入る手前でセーフティカーが導入された。

マシン回収を終え、7周目に入るところでレース再開となったが、規定周回数を迎える前にレース最大時間である15分を迎えたため、これが最終ラップに。逆転トップを狙った坪井はスタートダッシュに狙いを定め、福住のテールにはりついてチャンスをうかがうが、福住も1分44秒849の自己ベストタイムを記録する走りで逃げ切り、第8戦もトップチェッカーを受けた。坪井は僅か0.8秒差で及ばず2戦連続の2位となったが、これで大量ポイントを加算しランキング2位に浮上。3位には第7戦に続き中山が入った。なお、全体のファステストラップは第7戦の4周目にクインタレッリが記録した1分44秒842。これで獲得したボーナスポイントも決め手となり、クインタレッリはランキング3位となった。

第7戦・第8戦 優勝/シリーズチャンピオン:#37 福住仁嶺コメント

「今回は一発の速さというのは前回ほどの勢いはなかったです。正直、不安な状況で予選を迎えましたけど、コンディションがうまくマッチしてくれて3番手で予選を終えることができました。ただ、チャンピオンを争っているクインタレッリ選手が2番手にいたので『2連勝されると不味いな』と思って、不安というかドキドキするレースではありましたが、スタート後に佐々木選手とクインタレッリ選手を抜くことができて、その後は落ち着いてレースができました。2レース目では坪井選手が相手で、彼も速いことは分かっていたのでプレッシャーはありましたが、いいタイミングでセーフティカーが入ってくれたことで、その流れで2連勝することができました。今シーズンはどのサーキットでも調子が良く、開幕大会からずっと表彰台に上がることができました。クルマの仕上がりも良かったです。とにかくチームの皆さんに感謝したいです。やっぱり、どのカテゴリーにおいても優勝するというのは大事だと思います。僕も確実にステップアップして成長していっていると思うので、今後も常に自分を追い込んで頑張りたいです」

第7戦・第8戦 2位:#32 坪井翔コメント

「第7戦の最終ラップでは、中山選手が仕掛けたところにクインタレッリ選手がかなり牽制していたので、もしかするとふたりとも止まりきれずにイン側にスペースができるだろうと思って、クロスラインを取れるように準備していました。実際に2台とも止まり切れなかったので、準備をしていたおかげで追い抜くことができました。ラッキーな部分もありましたけど、あそこで2位になれたから、2レース目があったのかなと思います。2レース目はセーフティカーの影響でほとんどバトルできなかったんですが、速さがないなかで良いレース展開に持ち込めて、強いレースができたのではないかなと思います。今年は第2大会と第3大会をトラブルでリタイアしていたので、正直ランキング2位になれたこと自体にビックリしています。今年は全体を通して福住選手が速かったなという印象でした。2021シーズンも参戦できれば、チャンピオンを奪還したいなと思います」

第7戦・第8戦 2位:#96 中山雄一コメント

「今回はクルマのバランスが良く、コーナーも速かったので、勝負を仕掛けられるポテンシャルがありました。今年は“攻める”ということをテーマにしているので、そこは僕が今年やっていきたいレースをできたかなと思いました。インタープロトにおいて一番抜くのが大変なクインタレッリ選手を攻略できたのは良かったですが、その後にセーフティカーが入ってしまいましたし、クルマのバランス的にトップに立つには時間がかかる感じでした。でも、周りよりもコーナーは速かったので、すごく楽しいレースでした」