KYOJO CUP RD4 RACE REPORT

RESULT DETAIL
FIRST

三浦 愛AI MIURA

#38 Ms. Legarsi with YLT VITA

TOTAL POINTS : 80

2ND

翁長 実希MIKI ONAGA

#37 KeePer VITA

TOTAL POINTS : 67

3RD

猪爪 杏奈ANNA INOTSUME

#86 Dr.DRY VITA

TOTAL POINTS : 53.5

4TH

いとう りなRINA ITO

#712 KOSHIDO Racing

TOTAL POINTS : 33

白熱のバトルの末、翁長実希が今季2勝目。2位に入った三浦愛が初戴冠

2020年のKYOJO CUP SUPPORTED BY MUSEE PLATINUM第4戦が1月30日(土)に富士スピードウェイで開催され、#37 翁長実希(KeePer VITA)が今季2勝目をマーク。2位に入った#38 三浦愛(LHG Racing YLT)がシリーズチャンピオンに輝いた。

▷予選

今回は12名のドライバーが参戦したKYOJO CUP。予選・決勝とも晴天に恵まれ、ドライコンディションで2020シーズンの最終戦が開催された。

13時15分から始まった公式予選では、ランキング首位で最終戦を迎えた三浦が早々に2分を切り、1分59秒811でトップに立った。それに対し、逆転チャンピオンの可能性を残している翁長も徐々にペースを上げていき、セッション後半に1分59秒893の好タイムを叩き出したが、三浦に対してわずか0.082秒届かず。ここでチェッカーフラッグとなり、三浦がシーズン3度目となるポールポジションを獲得した。2番手に翁長、3番手には#13 辻本始温(オグラクラッチ☆VITA-01)が入った。辻本は第3戦ウィナーである#86 猪爪杏奈(Dr.DRY VITA)を0.005秒上回り、自己ベストのグリッドを手にした。

Driver’s Voice

ポールポジション:#38 三浦愛

「午前中のFCR VITAのレースでの感じで予選に臨んだら、少し路面コンディションが変わっていました。クルマのバランスは悪くありませんでしたが、自分の中で失敗がありました。アタック中もセクター2で大きなミスがあって、そこで0.4秒くらい失ってしまっていたので……。満足はできていないですが、このタイムでポールポジションを獲れたので、スピード的には悪くないんだろうと思っています。最終戦でみんなの気持ちも高まっているだろうし、自分もチャンピオンのことをどうしても意識してしまいます。午前中のFCR VITAがうまく行った分、KYOJOの最終戦も楽観視するのではなく、きちんと戦って、最後はしっかりとチェッカーを受けたいです」

▷決勝

好スタートを決めた三浦はトップでTGRコーナーを通過。2番手の翁長もしっかりと背後につけ、序盤からトップ争いが接近した。オープニングラップは首位を守り切った三浦だったが、2周目のADVANコーナーでミスをしてしまい、直後のダンロップコーナーで翁長の先行を許してしまう。このまま一気に逃げ切りたい翁長だったが、三浦もすぐに立て直して背後に接近。さらに3番手の辻本と4番手の猪爪が接近し、トップ4台が1.5秒以内にひしめく接戦となった。

その中で最も白熱したのが、翁長と三浦のトップ争い。少しずつ間合いを詰めていった三浦は、4周目のTGRコーナーでトップを奪い返すが、翁長も負けじと反撃。5周目のGRスープラコーナーでインに飛び込み、再びトップに浮上。抜きつ抜かれつのバトルに、LIVE配信を含め観客は大いに盛り上がった。

翁長に抜かれた際にバランスを崩してタイムロスしてしまった三浦は5周目のTGRコーナーで辻本にパスされて3番手に後退するが、すぐにポジションを奪い返し、2番手へ。トップの翁長を再び追いかけた。

レース後半は、翁長と三浦のマッチレースとなり、お互いに一歩も譲らない戦いを見せる。8周目に翁長が2分00秒492のファステストラップを刻むと、翌9周目には三浦が2分00秒182で最速ラップを更新。まさに意地と意地がぶつかり合うトップ争いとなった。

終盤に入ると3番手争いが接近。トップ集団の中で後ろから様子をうかがっていた猪爪が、10周目に2分00秒180でファステストラップを塗り替えると、辻本との差を詰めてTGRコーナーでアウトから横に並びかける。ここでは辻本がポジションを守ったが、最終ラップに入ったところで、猪爪が今度はインから勝負を仕掛け、TGRコーナーでオーバーテイクを決め、3番手に浮上した。

後方でも各所で手に汗握るバトルが展開。第3戦でKYOJO CUPデビューを果たした#522 岩岡万梨恵(佐藤工業 IDI Racing)は、#712 RINA ITOに積極的に仕掛けていき、残り2周のところでオーバーテイクに成功して5番手に浮上した。また7番手スタートの#11 斎藤愛未(D.D.R vita01)も#36 荻原友美(KNC VITA)と激しいバトルを繰り広げていたが、マシントラブルに見舞われ8周目の13コーナー付近でマシンをストップ。悔しいリタイアとなった。

トップ争いは最終ラップに入っても三浦がプレッシャーをかけ続けたが、翁長が冷静な走りでトップを守りきりチェッカーフラッグ。第1戦以来となる今季2勝目を飾った。2位には三浦、3位には猪爪が入った。これにより、三浦が2020シーズンのシリーズチャンピオンとなり、彼女のレースキャリアの中でも初のタイトル獲得となった。

Driver’s Voice

第4戦 優勝:#37 翁長実希

「チャンピオン争いに関しては三浦選手の順位次第というところもあったのですが、とにかく獲れるものは全部獲るつもりでいきました。予選は少し及ばずポールポジションを獲得できませんでしたが、決勝ではしっかりとトップでチェッカーを受けることができました。次に向けて自信になったところ、課題になったところもあり、これからもっと強くなるためにも勉強になった1戦でした。三浦選手とのバトルは、ギリギリの中で戦えましたし、シーズンを通して一緒に戦えたことが自分の中ですごく糧になっています。もっともっと頑張らなきゃなと思いました」

第4戦 2位:#38 三浦愛

「予選はポールポジションを獲得できたけどミスがありましたし、決勝では2周目にシフトミスをして失速してしまい、翁長選手に抜かれてしまいました。あれがなければ単独で逃げて勝つことができたかもしれません。もう一度トップに立つことはできましたが、翁長選手のクルマも調子が良さそうでしたし……。“チャンピオン”というのをすごく意識していました。ここで無理をするより、最後しっかりとチェッカーを受けることを考えて、少し冷静になれたのかなと思います」

第4戦 3位:#86 猪爪杏奈

「今週末は調子を上げることができず、FCR VITAのレースではリタイアしてしまいましたが、そこからの立て直しという部分では良かったと思います。ただKYOJO CUPだけで見ると速さは足りませんでした。最後の最後で追いつくことができましたが、辻本選手のタイヤが厳しくなってきたところで捉えることができたという感じだったので、どちらかというと反省点が多いです。(優勝した)第3戦の時は全ての歯車が噛み合って、楽しめたし余裕もあったので、落ち着いてレースができていました。毎回そこに持っていく難しさを感じました。今回は真逆でしたね。シーズン前半は安定感が足りないところがありましたが、後半はみなさんがワクワクするようなレースをお見せできて良かったと思います。今シーズンKYOJO CUPに参戦し、とてもいい経験ができました。シリーズメインスポンサーとしてミュゼプラチナムさんについていただき、スポーツ選手も女性として輝く時代をサポートしていただいたことに感謝しています。KYOJOの皆さんは本当にキレイで、私も負けないように女性として輝いている選手を目指して今後も頑張っていきたいです」

2020シリーズチャンピオン:#38 三浦愛

「今シーズン、私にとってはすごくプレッシャーのかかるシリーズでした。『全戦全勝』『勝って当たり前』という中で臨み、その開幕戦から勝てなかったというのが、すごく悔しかったです。最終戦も勝って終わりたかったです。そのチャンスがあったのに勝てなくて終わってしまい、まだまだ自分の実力が足りてないと痛感したシーズンでした。でも、フォーミュラカーのレースでは得ることができなかった経験をたくさんできて、これからのドライバー人生において、間違いなく役に立つと思います。私にとってはカートの頃も含めて初めてのチャンピオン獲得なので、嬉しいですね」