IPS GEN EXP RD5-6 RACE REPORT

RESULT DETAIL

2020インタープロトシリーズ エキスパートクラス 第3大会レポート

大蔵峰樹が巧みな戦略で今シーズン初優勝

2020 インタープロトシリーズpowered by KeePerの第3大会が11月23日(月・祝)に富士スピードウェイで開催され、ジェントルマンレースのエキスパートクラス第5戦で#44 山口達雄(NTP RACING IPS)が、第6戦は#37 大蔵峰樹(キーパー号)がそれぞれ優勝を飾った。

第2大会は昨年以降と同じく予選と第1レースを1日目に、第2レースを2日目に分けて開催されたが、今回は開幕大会と同様の1デー開催。決勝レースもプロフェッショナルレースと同じく第5戦と第6戦を続けて行うフォーマットが採用された。

午前8時から15分間のフリー走行を経て午前8時55分から公式予選が始まった。各車とも入念にタイヤを温め、これからアタックに入ろうというところで、#7 とおる君(J-Gear 7とおる君)がTGRコーナーでコースオフ。セッションは赤旗中断となってしまったが、残り10分でセッションが再開されるとプロフェッショナルレースに負けないくらい熱い予選バトルが展開された。

セッション再開後は#55 寺川和紘(人馬一体ドライビングアカデミー)が1分46秒851を記録してトップに浮上。これを大蔵、山口、#32 永井秀貴(NOVEL MIE)が追いかける展開となったが、最後にうまく1ラップをまとめ上げた山口が1分46秒762をマーク。寺川を0.089秒逆転しIP車両では初のポールポジションを獲得した。「鈴鹿サーキットでの第2大会から約3ヶ月のインターバルがあったので最初は不安がありました」という山口。しかし、プロフェッショナルレースに参戦する平川亮からのアドバイスをひとつずつ遂行していき、僅差の予選バトルを制した。

11時55分から行われた決勝レース。まず第5戦は6周で行われた。ポールポジションスタートの山口はトップのままでTGRコーナーを通過し、寺川が2番手で続く。その後方では永井が大蔵を抜いて3番手に浮上した。

序盤からペースが良かったのは2番手を走る寺川で、トップ浮上を目指して果敢に仕掛けにいったが、2周目のコカ•コーラコーナーを立ち上がったところで寺川が進路変更をしようとした際に永井と接触。寺川はスピンを喫して大きく後退し、後続でもクラッシュ回避のためにコースオフする車両があるなど混乱もみられた。また接触の影響でマシンにダメージを負ってしまった永井は5周目にピットインし戦列離脱となってしまった。

この混乱により、逆に大きなアドバンテージを手にしたのは山口。3周目以降は後続に対して2秒近いギャップを築き、そのままチェッカーフラッグ。見事第5戦を制するとともにIPエキスパートクラス初優勝を飾った。クラス2位には大蔵、3位には#3 FLYING RAT(INGING MOTORSPORT)が入った。

第5戦到着順にグリッド整列が行われ、すぐに第6戦がスタート。こちらは8周で争われた。先ほどと同様に山口がトップを守ってレースをリードしていくが、そこに挑んでいったのが大蔵だった。2周目にその差を1秒以内に縮めると4周目のTGRコーナーでアウト側から仕掛けていったが、追い抜くことはできず。その翌周もTGRコーナーで1周前と同様にアウト側から並びかけたが山口がトップを死守した。それでも大蔵は諦めずに山口に対してプレッシャーをかけ続けていくと、6周のTGRコーナーでは、それまでアウトから攻めていたアプローチを変えてイン側に飛び込む作戦に変更。それが功を奏しコーナー立ち上がりでついにトップに立った。そのままサイドバイサイドでコカ•コーラコーナーに入っていくかと思われたが、山口の車両にトラブルが発生しスローダウン。そのままピットに入ってしまい、2連勝を達成することはできなかった。

一方、後方でも熱いバトルが展開されており、5周目にはFLYING RATが#96 末長一範(岡山トヨペットK-tunes)を抜いて総合3番手に浮上。また第5戦で途中ピットインを余儀なくされた永井が、第6戦の途中からマシン修復が終わってコースに復帰した。第5戦でスピンを喫し後退した寺川も、着々と順位を挽回し残り2周で総合4番手に浮上した。

結局、トップに立って以降は危なげない走りをみせた大蔵が今シーズン初優勝をマーク。クラス2位にFLYING RAT、同3位には#16 渡邊久和(ララパルーザ)が入った。

Driver’s Voice

#37 大蔵峰樹(キーパー号)

「レース1で正直絶対に抜けないだろうと思っていた寺川選手がアクシデントで後退することになって、『これはもしかしたらレース2でいけるかもしれない』と思っていました。レース2では序盤は離れてしまったんですけど、途中から詰まってきてチャンスだなと思っていました。(山口選手とのバトルは)うまく組み立てられたなと思っています。1回目はアウトから仕掛けてクロスラインを狙ったんですがダメでした。次はインから攻めようと思ったんですが、多分読まれるだろうなと思って、もう一度アウトから仕掛けました。それで、3回目もアウトからいくように見せかけてインに飛び込みました。ブレーキングで僕の方が奥に突っ込めたので、それが良かったです。予選一発のタイムでは負けている部分もありますが、今回は運もあって勝つことができました。運も実力のうちかな、ということで良かったと思います」