IPS GEN EXP RD3-4 RACE REPORT

RESULT DETAIL

2020インタープロトシリーズ エキスパートクラス 第2大会レポート

永井秀貴が地元レースで2連勝

2020年のインタープロトシリーズ POWERED BY KeePerの第2大会が7月25日~26日に鈴鹿サーキットで行なわれ、ジェントルマンレースのIPエキスパートクラスは#32 永井秀貴(NETZ NOVEL MIE)が地元レースで2戦連続のクラス優勝を飾った。

▷予選
これまでは富士スピードウェイで開催されてきたインタープロトだが、今回初めて鈴鹿サーキットでの開催となり注目を集めた。第2大会では新型コロナウイルス感染防止対策を施した上で、グランドスタンドなどでの一般観戦が可能となり、来場者も普段は鈴鹿で見られることができないインタープロトの走りに釘付けとなっていた。また今季の第1大会を制した32号車にとっては地元三重県でのレースということで、2大会連続の完全制覇に向け気合いが入っていた。

25日(土)13時05分から始まった公式予選。セッション開始時はほとんど降雨は確認されなかったものの、朝からの雨の影響でWET宣言が出されたなかでの走行となった。ここで速さをみせたのがCCS-R車両のドライバーたち。電子制御システムが装着されていることもあり、こういったハーフウェットのコンディションではIP車両をしのぐタイムを記録することがあるが、今回もセッション序盤から#87 橋本達弘(NTP RACING NC CCS-R)と#5 今井孝(NTP RACING NN CCS-R)が上位を独占した。

IPエキスパートクラスでは、#3 FLYING RAT(INGING MOTORSPORT)がトップタイムを記録していたが、セッション後半になって新品のウェットタイヤを装着した#32 永井秀貴(NETZ NOVEL MIE)が2分25秒214をマークし、#3 FLYING RATを0.2秒逆転した。ここでチェッカーフラッグが振られセッション終了。総合結果ではCCS-Rクラスの#87 橋本達弘(NTP RACING NC CCS-R)トップとなったがIPクラスでは#32 永井がポールポジションを奪った。

▷第3戦決勝
約3時間のインターバルを経て行なわれた第3戦の決勝レース。各車がスターティンググリッドにマシンを並べたが#55 寺川和紘(人馬一体ドライビングアカデミー)はマシントラブルのため出走ができなかった。 決勝スタート前になって雨が強くなり始めたため、セーフティカー先導でスタート。3周目からレースが本格的に始まった。ポールポジションの永井は雨の中で慎重かつ確実な走りを披露。徐々に2番手のFLYING RATを引き離し、6周を終了した時点で9秒の差がついた。

レース終盤になると2番手争いが激化。FLYING RATの後方にジェントルマンクラスの#37 三浦愛(キーパー号)と#44 山口達雄(NTP RACING IPS)が近づき始めた。なかでも一番ペースの良かった山口が三浦の攻略にかかったが、9周目の日立オートモティブシステムズシケインでコースオフ。2輪専用シケインをうまく利用して復帰を果たしたが三浦から遅れをとることになってしまった。

結局、トップの永井は後続を全く寄せ付けないレースを展開し、ファイナルラップに2分30秒819をファステストラップを記録するなど最後までベストを尽くす走りを披露。2番手以下に23.6秒もの大差をつけ開幕3連勝を飾った。

▷第4戦決勝
26日(日)10時40分から行なわれた第4戦の決勝レースは前日の公式予選でのセカンドベストタイム順でグリッドが決まり、IPクラスはFLYING RATがポールポジションからスタートを切った。

1周目からFLYING RATと永井のトップ争いが白熱し接近したバトルが繰り広げられた。後方では前日トラブルで第3戦に出走できなかった寺川が序盤からペースを上げ、一気にポジションを3つ上げて4番手まで浮上した。

永井は2周目のダンロップコーナーでFLYING RATをかわしトップに浮上し後続との差を広げ始めたが、その直後から大粒の雨が降り出し路面コンディションが徐々に変化していった。2周目の日立オートモティブシステムズで3番手争いとしていた山口と寺川が接触しスピン。2台とも何とか再スタートを切ったが、大きく遅れをとることになった。さらに3周目の130Rで2番手を走るFLYING RATもスピンを喫しリタイヤ。トップを快走していた永井も5周目のスプーンカーブでコースオフを喫してしまい大きくタイムロスしてしまった。これでIPジェントルマンクラスの三浦が総合トップに立った。

しかしレース後半は雨脚が強くなる一方で、8周目を完了しようというところでセーフティカーが導入され、そのままチェッカーフラッグを迎えた。エキスパートクラスは永井が優勝となったが総合で2位フィニッシュということでレース後は少し残念そうな表情をみせていた。エキスパートクラス2位には山口、同3位には#16 渡邊久和(ララパルーザ)が入った。

Driver’s Voice

IPエキスパート優勝:永井秀貴
「鈴鹿ではインタープロト初開催でしたし、地元で勝つことができて本当に嬉しかったです。本当にチームのみんなに支えてもらって良い結果を残せました。鈴鹿に関してはデータがないという部分で不安なところも正直ありましたが、(練習走行で)プロの坪井選手にまず乗ってもらってクルマを仕上げていただいたので、それも大きかったです。予選は最初タイムが出なくて『これはまずい』と思って、途中で新品のレインタイヤを履いてタイムアタックしたら、クラスポールポジションを獲得することができました。第3戦は先頭からスタートできたのが良かったと思います。第4戦は、スタート時は雨もほとんど降っていなかったので最初からプッシュしていって、FLYING RAT選手をダンロップコーナーでうまく抜くことができました。その後は雨が降ってしまってバタバタになってしまいました。とても難しいコンディションの中で繊細なコントロールができていなかったことがスプーンカーブで飛び出した結果かなと思っています。幸いバリアに当たることはなく、すぐにコースに戻れましたが、目の前を三浦選手が通り過ぎていくのを見て……残念な気持ちになりましたね。でも三浦選手はF3も乗られていたこともあって経験豊富なので、そういったところの差が出たのかなと思いましたし、飛び出した後は反省しながら走っていました。その後はいかに繊細に走れるかを意識してコントロールしていましたけど、本当に難しいコンディションの中でのレースでした。クラス優勝はできましたけど総合トップも狙っていたので、そこは残念でしたが、まずはクルマを無事な状態のまま帰ってくることができて良かったです」