SUPRA RD5-6 RACE REPORT

FIRST

片岡 龍也TATSUYA KATAOKA

#45 NAVUL

TOTAL POINTS : 102

2ND

石浦 宏明HIROAKI ISHIURA

#31 CERUMO CRA

TOTAL POINTS : 84

3RD

平中 克幸KATSUYUKI HIRANAKA

#885 林テレンプ SHADERACING

TOTAL POINTS : 36

4TH

谷川 達也

#71 アキランド レーシング

TOTAL POINTS : 0

TOYOTA SUPRAクラス、プロレースは石浦宏明が連勝

2021 インタープロトシリーズ POWERED BY KeePer の第3大会が9月25日(土)~26日(日)に富士スピードウェイで開催され、TOYOTA SUPRAクラスはジェントルマンレースで卜部治久が、プロフェッショナルレースでは石浦宏明が、それぞれ2連勝を飾り、38号車のP.MU RACING SUPRAが週末を席巻した。

▶︎ジェントルマンレース

今回も2台のトヨタGR SUPRA GT4がエントリーしたこのクラス。ジェントルマンレースでは、この車両で富士スピードウェイを走るのは、「前日の練習走行が初めてだった」という卜部が予選から速さを見せた。従来のコースレコードを大幅に上回る1分48秒094をマークすると、同じクラスの#45 横井克一郎(NTP SUPRA)に対し、3.4秒の差をつけるとともに、総合6番手に食い込むパフォーマンスをみせ、クラスポールポジションを獲得した。

25日(土)午後に行われた第5戦決勝では、卜部は序盤から順調なペースで周回を重ね、横井に対して大きなギャップをつけたが、まだGR SUPRAの走らせ方については試行錯誤しているようで、時おりタイムをロスする場面も見られた。そのため、レース中盤には横井との差が2.4秒にまで縮まったが、終盤までしっかりとトップを死守。最後は1.3秒差と接戦になったが、鈴鹿大会から3連勝となるトップチェッカーを受けた。

26日(日)の第6戦決勝も、卜部がクラス先頭となってレーススタート。前日のデータを踏まえて、マシンのセッティングや走らせ方を見直して臨んだ。その効果が現れ、卜部は序盤から横井を大きく引き離すペースで周回。2周目を終えた時点で8.3秒のリードをつけた。

その後もペースよく走った卜部は、IPジェントルマンクラスの#88 八木常治(Pastel Motorsport)も追い抜き、さらに前の集団を追いかけた。しかし、5周目のパナソニックコーナーで複数台が絡むアクシデントが発生しセーフティカーが導入。そのまま10周を終えたところでチェッカーフラッグとなり、卜部が第3大会で連勝を飾った。

Driver’s Voice

第5戦・第6戦 優勝:#38 卜部治久

「富士は、スープラにマッチしたコースなのかと思っていたんですけど、意外に鈴鹿の方がクルマの特性が生きるのかなという印象を受けました。回り込むコーナーの時にリヤ側のグリップが足りない感じで、荷重をのせないと曲がらないし、乗せすぎても良くありません。まだセットアップが十分に出ていないところもあるのかもしれませんが、CCS-Rより気を使いながら運転していました。ちょっと油断するとコースオフしそうになっちゃうので、そういう意味で12周は長く感じましたね。
1レース目が終わってから、石浦選手にいろんなことを習って、それを試そうとしたんですけど……。あまりうまくいかなかったです。路面コンディションが随分違って、全体的にグリップがダウンしている状況で、その対応に追われました。でも、練習走行含めて3日も乗ったので、だんだん慣れてきて、乗りやすいクルマになってきました。限界領域ではまだデリケートな動きをするので、その辺を乗りこなしていくのが、楽しいですね」

▶︎プロフェッショナルレース

プロフェッショナルレースは、25日(土)の予選は石浦と#45 片岡龍也(NTP SUPRA)との激しいタイムアタック合戦となり、最終的に1分46秒833でコースレコードを更新した石浦が、片岡を0.082秒上回り、ポールポジションを獲得した。

昼から雨が降り出したため、決勝レースは完全なウエットコンディションに。予選では2台は僅差だったが、決勝になると石浦が順調なペースでリードを広げていき、4周目には6.1秒のアドバンテージを築いた。この勢いで石浦は最後まで走り続け、第5戦で見事優勝を飾った。

続く第6戦も序盤から石浦が力強いペースで逃げていく形となった。それでも片岡は少しでも引き離されないように食らいつこうとするが、その差は着実に広がっていく一方。最終的に石浦が7.7秒のリードを築いて、富士大会2連勝をマーク。鈴鹿大会と合わせて4連勝を飾った。

Driver’s Voice

第5戦・第6戦 優勝:#38石浦宏明

「富士でこのスープラに乗ったのは、金曜日の練習走行が初めてでした。セットアップも鈴鹿でけっこう良くなって、その流れで富士も走ったら、順調に走ることができました。予選はかなり僅差だったので、決勝はハードな戦いになるのかなと思ったんですけど、ドライでの僅差と比べると、雨の方が僕たちにアドバンテージがあったような気がしました。ABSとかトラクションコントロールがついているので、すごく乗りやすいです。さすが最新のクルマだなと感じましたね。とはいえ、まだまだ色々なことを試している段階です。CCS-Rの時はやり尽くした感がありますけど、スープラではまだトライできることが多いですし、個人的には興味もあるので、いろいろなことを試していきたいなと思っています」