SUPRAクラスはジェントルマン・プロフェッショナルレースともに大接戦!
橋本達宏と坪井翔が、それぞれのクラスで連勝を果たす
2025 インタープロトシリーズ POWERED by KeePer 第 5・6 戦が 11月 8 日(土)・9 日(日)に、富士スピードウェイで開催された。SUPRAクラスのジェントルマンレースは#45 橋本達宏(NTP GR Supra GT4 EVO 2)が2連勝。プロフェッショナルレースでは#38 堤優威(P.MU GR Supra EVO2)がポールポジションを奪うも、決勝では#17 坪井翔(HW GR Supra GT4 EVO2)が逆転し、2連勝を果たした。
今回のSUPRAクラスには3台がエントリーし、前回までCCS-Rクラスに参戦していたFUZZYが38号車でSUPRA初参戦。「SUPRAで日本のレースに出るのは初めて」ではあったものの、海外レースですでにドライブ経験があり、予選ではライバルに遅れを取らない走りを披露し、総合12番手タイムを記録していた。
3台のなかで速さを見せたのは、一昨年も参戦経験のある橋本。ドライコンディションで行われた予選では、1分46秒692のコースレコードを記録。IP車両の上位争いの間に割って入る総合3番手タイムを記録した。一方、今季SUPRAクラスで奮闘している#17 池田比呂志(HW GR Supra GT4 EVO2)も果敢にアタックしたが、1分48秒459のベストタイムでクラス2番手となった。
8日(土)午後に行われた第5戦決勝(12周)は、橋本がクラストップを守って1周目を終えたが、池田も好ペースで背後に迫り、2台の一騎打ちとなる。接近戦の状態のなか、一時は1.6秒のギャップを築いた橋本だったが、8周目に一瞬の隙をつかれて池田の先行を許すことになった。なんとかクラストップの座を守りたかった池田だが、橋本との接近戦バトルでいくつかミスが出てしまい、残り2周のTGRコーナーでコースオフ。ここで再び橋本がトップに立ち、今季初優勝を飾った。2位に池田、3位にFUZZYという結果になった。
「最後にちょっとミスをしてしまいました。 1コーナーもそうですが、ダンロップコーナーの進入でブレーキングポイントを間違えたことで結構離されてしまいましたね。途中、間隔が詰まった時に『もういくしかない!』と思いました。やっぱり橋本選手は速かったです」と苦笑いしながら語った池田。第6戦でのリベンジを誓っていた。
9日(日)8時05分から始まる予定だった第6戦の決勝(12周)だが、濃い霧の影響で、予定より10分遅れでセーフティカー(SC)先導というかたちでスタートが切られた。しばらくは霧が晴れず、セーフティカー先導状態が続いたが、5周目に入るところでグリーンフラッグが振られた。
霧で視界が良くない状況と、路面がセミウエットということもあり、波乱の展開が予想されたが、このレースも序盤から橋本と池田が接戦を展開。第5戦では終盤にミスを連発してギャップが広がった池田だが、今回は最後まで食らいつきチャンスを伺った。しかし、順位は入れ替わることなく、上限時間の25分を迎え、10周でチェッカーフラッグ。橋本が1.5秒差で逃げ切り2連勝を果たした。2位には池田、3位には9.7秒差でFUZZYが入った。
第5戦・第6戦優勝:#45 橋本達宏(NTP GR Supra GT4 EVO 2)
「スープラでのレースは2回目で、今年は今回が初めてですしEVO2自体も初めてでした。1戦目は様々なセッティングを試しているところで、今回も決勝に向けて色々やってみて、大掛かりな変更を加えるとどうなるかというのを試してみたかったったという思いがありました。予選の時はバッチリ決まっていましたが、少し失敗したかなと思っています。それもまた経験だと思うので、次回以降につなげていけるといいなと思います。第6戦の決勝は、SCで終わってしまうかと思うくらい霧が濃い状況でしたが、ちゃんと走れたことでいろいろ試すこともできましたし、良い経験になりました。スープラだといろいろなセッティングも走りながらでもトルコンやABSのマッピングとか変更ができるクルマなので、そこも試しながら色々経験を積むことができました」
プロフェッショナルレースには、#17 坪井翔(HW GR Supra GT4 EVO2)、#38 堤優威(P.MU GR Supra GT4 EVO2)、#45 松井孝允(NTP GR Supra EVO2)の3台がエントリー。予選から激しいトップ争いが展開された。
その中でも毎回群を抜く速さをみせるのが坪井なのだが、今回トップタイムを記録したのは堤。最初のアタックで坪井に対して0.025秒差まで近づくと、次の周回も連続してタイムアタックを敢行。1分44秒458のコースレコードで坪井を0.187秒逆転し、クラストップに躍り出た。2番手には坪井、3番手に松井が続いた。
9日(日)に行われた第5戦決勝(9周)では、直前に降った雨の影響でウエットコンディションでスタートした。1周目から3台が接近戦のバトルを展開し、特に堤と坪井のトップ争いが白熱。2台並んでダンロップコーナーに飛び込んでいく場面も見られた。ここで坪井が選んだ走行ラインが思ったほどグリップしなかったようでコースオフ。待避ゾーンを抜けてコースに合流し、再び三つ巴のバトルが展開されていった。
堤も序盤から可能な限りプッシュして坪井を抑えようと必死だったが、4周目のパナソニック オートモーティブコーナーでインを突かれて逆転。レース中盤に入って坪井がトップに立つ。その後も2台は接近した状態で隙を探り合う展開が続いたが、順位が入れ替わるまでには至らずチェッカーフラッグ。坪井が開幕からの連勝記録を5に伸ばした。
第5戦のレース結果順でグリッドに再整列し、第6戦(9周)がスタート。ここでは坪井がいつも通り序盤からペースを上げていく戦略で後続との差を徐々に広げていった。最終的に4.3秒の差をつけて今季も全戦優勝を飾った。
第5戦・第6戦優勝:#17 坪井翔(HW GR Supra GT4 EVO2)
「予選では堤選手にしてやられましたね。決勝もドライでレースしていたら結果は分かりませんでした。なので、僕にとっては恵みの雨です。結構調子もペースも良く、雨だとチャンスはあるかなと思っていました。いつもポールポジションからスタートして物足りなさがありましたが、今回は後ろを見ながらずっとペースを合わせて久々にサイド・バイ・サイドのバトルができてとても楽しかったですね」