SUPRA RD3-4 RACE REPORT

ジェントルマンは大山が2連勝、プロは接戦を制した片岡が2レースを制する

2022 インタープロトシリーズ POWERED BY KeePer 第2大会のジェントルマンレースが10月22日(土)・23日(日)に富士スピードウェイで開催された。Supraクラスでは、ジェントルマンレースで#71 大山正芳(ダイワN通商アキランドレーシング)、プロフェッショナルレースでは#45 片岡龍也(NTP SUPRA)が、それぞれ2連勝を飾った。

▶︎ジェントルマンレース

開幕大会から約5ヶ月のインターバルを経て行われた第2大会には3台がエントリー。#38 P.MU RACING SUPRAには兼重和生が初参戦を果たしたほか、開幕大会は欠場となった#45 横井克一郎が今シーズン初のSUPRA GT4でのレースを迎えた。ただ横井は都合により土曜日のレースは欠席。代わりにプロドライバーの片岡がジェントルマンレースに賞典外で出走した。

代わって予選からクラストップに躍り出たのは第2戦でクラス優勝を果たした大山。1分51秒675でポールポジションを獲得した。

22日(土)15時25分から行われた決勝レースでは、クラス最後尾からスタートした片岡がすぐトップに立ち、後続を引き離していくが、大山も必死に食らいつこうとする。それでも、両者の差は広がっていく一方で、3周目の時点で7秒の差がついた。

それでも大山は、ミスなく順調に周回を重ね、7周目には予選タイムよりも早い1分50秒488のファステストラップを記録。最後は片岡との差を縮め、クラストップチェッカーを受けた。

Driver’s Voice

第3戦 優勝:大山正芳

「やっぱりプロが相手だと、全く敵いませんでしたね。開幕大会から間が空いたこともありますし、僕自身もこのスープラで、あまり走りこめてなくて、これまで数十回くらいしか乗れていないです。個人的に富士は得意でないところもあるので、これからもっと良くしていきたいですね」

23(日)9時15分から行われた第4戦決勝。この日は横井が45号車に乗り込んだが、今度は兼重が日程の関係で第4戦に参加できず、石浦宏明が代役で38号車に乗り込んだ。

大山がクラストップでスタートを切ると、序盤は3台揃っての接近戦が展開された。大山もプロを相手に必死で応戦するが、5周目にポジションが入れ替わり、石浦が先行した。それでも、諦めずに周回を重ねていった。前日のよりも速い1分50秒410のファステストラップを刻み、12周を走破。石浦から41秒の差をつけられたが、終始力強い走りをみせた。

Driver’s Voice

第4戦 優勝:大山正芳

「今日は石浦選手に序盤相手をしてもらいましたが、やっぱり色々なところでプロとの違いを感じました。僕も第3戦での反省点を踏まえて、セッティングを少し変えてみたりとか、トラクションコントロールを切ってみたりと、自分なりに試行錯誤をしていました。第3大会まで時間がないので、また新しいトライができればなと思っています」

▶︎プロフェッショナルレース

一方、プロフェッショナルレースでは、予選から#38 石浦宏明(P.MU RACING SUPRA)と、#45 片岡龍也(NTP SUPRA)による手に汗握る攻防戦が繰り広げられた。予選では石浦が1分46秒896を叩き出しクラスポールポジションを獲得。第3戦決勝でも序盤からリードを広げようとするが、片岡がしっかりと食らいつき、毎コーナーで接近戦のバトルを演じた。

2台による一進一退の攻防は続いたが、メインストレートでスリップストリームに入った片岡が、8周目のTGRコーナーでパスしトップに浮上。そのまま逃げ切って第3戦のクラス優勝を飾った。2位には石浦、3位には#71 谷川達也(ダイワN通商アキランドレーシング)が入った。

第3戦の到着順でグリッドに整列し、すぐさま第4戦がスタート。今回は片岡が先頭でスタートを切ったが、背後に石浦がつける緊迫した展開となった。

レースペースではわずかに片岡のほうが上のようで、レース後半になって少しずつリードを広げていったが、石浦も最後まで諦めずに追いかける展開となった。最終的に1.9秒の差をつけて2連勝をかざった。2位には石浦、3位には谷川が続いた。

Driver’s Voice

第3戦・第4戦 優勝:片岡龍也

「ずっと石浦選手とバチバチの展開でした。昨年からこのSUPRAでのレースを初めて、予選では勝ったりするんですけど、決勝でいつも先行を許したりとか、勝ったとしても、かなり追い詰められてのゴールで、レースペースに課題がありました。チーフメカニックと話し合って改善に努めてきました。開幕大会に出られなかったので、情報も少ない中でレースウィークに入って、最初はグリップ感が得られず、予選で差をつけられてしまいましたが、決勝に向けて色々アイディアを振り絞って、クルマのセッティングも大幅に変えて臨みました。1レース目の決勝では前半こそ石浦選手に少しずつ引き離されましたが、後半になって自分のクルマのバランスが良くなってきたところで、差が詰まっていったので、俄然やる気スイッチが入りました。まさか1レース目のうちに抜けると思っていなかったです。2レース目も前半は僕が苦しくて、攻められましたが、後半はリードを作ることができました。結果だけでなくて内容も満足できるレースでした」