SUPRA RD1-2 RACE REPORT

FIRST

片岡 龍也TATSUYA KATAOKA

#45 NAVUL

TOTAL POINTS : 38

2ND

平中 克幸KATSUYUKI HIRANAKA

#885 林テレンプ SHADERACING

TOTAL POINTS : 36

3RD

谷川 達也

#71 アキランド レーシング

TOTAL POINTS : 0

SUPRAクラスが本格始動!片岡、平中が初戦を制す

2021 インタープロトシリーズ powered by KeePerの第1大会が6月5日(土)~6日(日)に富士スピードウェイで開催され、昨年の最終戦で加わったTOYOTA SUPRAクラスが今シーズンから本格的にスタート。ジェントルマンレースでは#885 HIRO HAYASHI (林テレンプSHADE RACING SUPRA GT4)が2連勝を飾り、プロフェッショナルレースでは第1戦が#45 片岡龍也(NTP SUPRA)、第2戦は#885 平中克幸 (林テレンプSHADE RACING GR SUPRA GT4)がそれぞれ優勝した。

TOYOTA SUPRAクラスは、トヨタGRスープラ GT4を対象にした新設クラスで、2021年の開幕大会には3台がエントリー。このうち、#38 堤優威(P.MU RACING SUPRA)はジェントルマンレース・プロフェッショナルレース両方に出場したが、いずれも賞典外としての参加となった。また今回はスーパー耐久のST-Zクラスに参戦中の#885 林テレンプSHADE RACING GR SUPRA GT4がエントリー。耐久レースとは違い、ジェントルマンレースにHIRO HAYASHI、プロフェッショナルレースには平中克幸が参戦した。

昨年までCCS-Rクラスに参戦していた横井克一郎も、SUPRAクラスにスイッチし、片岡龍也とともに#45 NTP SUPRAで参戦した。

▶︎ジェントルマンレース

ジェントルマンレースでは、堤が第1戦から安定したペースで走行。ストレートスピードではIP車両をしのぐ速さを発揮することもあり、予選では総合3番手タイムを記録し、決勝でも次々と前のマシンを追い抜いていった。最終的に総合トップの#44 山口達雄(NAVUL)の背後まで迫ったが追い抜くことはできずチェッカーフラッグとなった。前述の通り賞典外のため、第1戦はHIRO HAYASHIが優勝を飾った。

6日(日)の第2戦も堤が序盤から他の2台を圧倒するペースで周回したが、HIRO HAYASHIも、前日のレースで見つかった課題を改善して安定したラップタイムを刻んだ。IP車両を上回る走りもみせ、総合トップから9.5秒差につける総合6番手でチェッカーを受けた。

また横井も第1戦、第2戦ともに他のクラスと混走状態の中で、落ち着いた走りを披露。確実にマシンをゴールまで運び、2戦ともクラス2位で終えた。

Driver’s Voice

第1戦・第2戦 優勝:#885 HIRO HAYASHI

「S耐の時から、一発のタイムを出すのが苦手だったので、その克服するためにもスプリントのレースに出たかったので、今回のレースに出場させてもらいました。(S耐と比べて)タイヤも違って、コンディションも違うので、それを12周どうやって持たせるかというのも勉強になりました。第1戦で見つかった課題に対して、第2戦では色々試しながら走りました。セッティングも少し変えて、ベストラップよりも1秒ちょっと詰めることができました。途中雨がポツポツときて、天候も心配だったのですが、最後はギリギリもったという感じで、本当に良いタイミングでレースをさせてもらうことができました。今回はしっかりと課題を持って取り組むことができたので、よかったですし、インタープロトのジェントルマンドライバーの皆さんは非常にうまくて、クリーンにバトルをしていただいて、楽しいレースができました」

▶︎プロフェッショナルレース

プロフェッショナルレースは予選から僅差の戦いとなったが、その中で速さを見せたのが堤。総合10番手に食い込む1分47秒437でクラストップタイムをマークした。平中は0.5秒届かず総合12番手のクラス2位に。片岡は途中までライバルを上回るタイムを刻んでいたが、最終セクターでスロー走行している車両に引っかかってしまい満足いくタイムを記録できず、クラス3番手となった。

6日(日)に行われた決勝は、直前に降った雨の影響で路面はウエットコンディションとなったが、天気が好転していく予想がでていたことから、各車スリックタイヤを履いてグリッドについた。

第1戦のスタートが切られると、片岡が平中を抜いてクラストップに浮上。どちらかというと濡れている路面では片岡のマシンの方に部があるようで、少しずつ差を広げていったほか、IP車両も追い抜いて、レース後半には総合7番手に浮上した。その後、IP車両の一部がタイヤ交換のためピットストップを行った関係で、片岡はさらに順位を上げ、総合5番手でフィニッシュ。SUPRAクラスの開幕戦を制した。2番手には堤が入ったが、賞典外のため平中がクラス2位となった。

第1戦の到着順をもとにクラスごとでグリッドに再整列し、すぐにスタートが切られた第2戦。この時点では路面もほぼ乾きつつあり、IP車両でもスリックタイヤを履いているマシンが有利という状況になっていた。

こうなるとSUPRAクラスも勢力図が一変し、1周目にクラストップに躍り出たのは平中。ドライ路面での好調ぶりを発揮し、安定したペースで周回を重ねていった。片岡も引き離されることなく2秒後方につけてプレッシャーをかけていったが、平中が最後までトップを死守。見事、第2戦のクラス優勝を飾った。2位には片岡が入り、賞典外の堤がそれに続いた。

Driver’s Voice

第1戦優勝:#45片岡龍也

「今回はスープラで参戦することになり、レースウィークに入ってからシェイクダウンしたクルマでした。今回はドライで走れる機会が少なく、決勝前の同乗走行も雨だったので、なんとなくセットアップしたという状態でした。結論としては、ウエットでは調子が良かったですけど、(路面が)乾き始めたらバランスが今ひとつな部分もありましたね。またシェイクダウンしたてのクルマということもあってか、全体的に加速も重たい感じでした。正直、準備が足りていないのかなという感じでした。せっかくなので、もうちょっと面白いレースがしたかったなという気持ちはあります。また次回頑張りたいなと思います」

第2戦優勝:#885 平中克幸

「濡れている路面ではけっこう苦戦をして、グリップを感じられなかったです。それで片岡選手に離されてしまいました。ただ、路面が乾き始めた1レース目の後半あたりからペースは上がっていたので、2レース目にかけていきました。ドライ路面になったら、こっちの方がペースは良さそうだったので、1コーナーで抜くことができました。僕たちはS耐に出ていますし、クルマのセットアップも進んでいると思います。使っているタイヤがS耐とは違いましたが、その辺が有利になった部分はあったのかなと思います。ジェントルマンレースとダブル優勝を果たせて良かったです」