IPS GEN RD5-6 RACE REPORT

FIRST

勝又 隆二RYUJI KATSUMATA

#7 KIプロモート

TOTAL POINTS : 87

2ND

大山 正芳MASAYOSHI OYAMA

#71 アキランド レーシング

TOTAL POINTS : 54

3RD

末長 一範KAZUNORI SUENAGA

#96 K-tunes Racing

TOTAL POINTS : 47

4TH

渡邊 久和HISAKAZU WATANABE

#16 TOMEI SPORTS

TOTAL POINTS : 38

勝又隆二が第5戦勝利で開幕5連勝、第6戦では大山正芳が初優勝

2023 インタープロトシリーズ POWERED BY KeePer 第3大会が9月23日(土)・24日(日)に富士スピードウェイで開催され、IPジェントルマンクラスは第5戦で#7 勝又隆二(J-POINT)が優勝。ドライコンディションとなった第6戦では#71 大山正芳(アキランドIPS)が初優勝を飾った。

今大会は6台で争われたIPジェントルマンクラス。土曜日の公式予選は霧がかかったあいにくの天候となり、本来なら先にジェントルマンレースの予選が行われる予定だったが、視界状況を考慮して、先にプロクラスの予選が実施されるスケジュールに変更された。これによりジェントルマン予選は9時25分からとなったのだが、開始前から雨が降り出し、各車がピットレーンに並ぶころにはフルウエットコンディションのなかで予選が行われた。

【予選】

SUPRAクラスではスピンやコースオフを喫する車両もあったが、IPジェントルマンクラスのドライバーたちは慎重に周回を重ねタイムを縮めていった。いち早くトップタイムを記録したのは勝又だったが、これに対して#16 渡邊久和(ララパルーザ)もクラス2番手につけるタイムを記録するなど、難しいコンディションで素晴らしいドライビングを披露した。

セッション後半になると大山もタイムを伸ばし、勝又のトップタイムに近づいたが、それ以降は順位が入れ替わることなくチェッカーフラッグ。勝又が3大会連続でジェントルマンクラスの予選を制した。2番手には大山がつけ、その0.4秒後方の3番手に#96 末長一範(岡山トヨペットK-tunes)が続いた。

Driver’s Voice

ポールポジション:#7 勝又隆二(J-POINT)

ウエットコンディションでの練習というのがあまり出来ていないので、正直うまくいったなという感じではなかったですね。金曜日に少しトラブルが出たんですけど、メカニックさんが夜までかけて直してくれて、予選では問題はなかったです。頑張ってくれたメカニックさんに恩返ししたくて、頑張りました。決勝は逃げ切れるように頑張りたいと思います。

【第5戦 決勝】

13時10分から行われたIPSジェントルマンレース第5戦決勝は、雨は止んだものの、路面が乾くほどの天候回復もなく、ウエットコンディション。セーフティカー先導でレースがスタートし、3周目に入るところでグリーンフラッグがフラれた。

ジェントルマンクラスのポールポジションからスタートした勝又は、総合5番手からのスタートだったということもあり、序盤からエキスパートクラスの車両と激しいバトルを展開。トップ4台には追いつけないながらも、前回ジェントルマンクラスで参戦していた#8 植田正幸(表参道メディカルクリニック)を寄せ付けない走りを披露。その数秒後方に大山も続き、安定したペースで周回を重ねていった。

終盤に入るとクラス2番手争いが白熱。大山の背後に末長が近づき、最終ラップのパナソニックコーナーでインに並びかける。2台はそのままメインストレートを駆け抜けて、横並びの状態でフィニッシュ。なんと0.001秒差という超僅差の状態で末長が2位で先着した。

ジェントルマンクラスの優勝は勝又。8周目に総合4番手に浮上すると、最後まで安定したラップタイムを刻み続け、開幕5連勝を飾った。2位には先述のとおり末長だったが、途中に黄旗区間でスピンがあったとして30秒加算のペナルティを受け、4位に後退。2位に大山が繰り上がり、3位には最後まで粘り強い走りをみせた渡邊が今季初表彰台となった。

#88 八木常治(Pastel Motorsport)も難コンディションのなかでコースに留まり続けクラス5位。途中、7周目にスピンを喫した#27 山崎哲之(表参道メディカルクリニック)もコースに復帰後、6位完走を果たした。

Driver’s Voice

第5戦優勝:#7 勝又隆二(J-POINT)

雨が降っている状態であれば良かったんですけど、雨が降っていないコンディションだったので、僕としてはキツかったなという第5戦でした。加えて、前大会もそうだったのですが、思うようにシフトが下がらないというトラブルが時より出る感じで、その影響で自分が通りたいと思っていたラインを通れなくて大変な部分はありましたが、クラスでは勝ち切ることができました。第6戦は晴れて欲しいですね。

【第6戦 決勝】

前日の雨模様から一転し、朝から晴天に恵まれた富士スピードウェイ。第6戦は予選でのセカンドベストタイム順でグリッドが決められ、ここでも勝又がクラスポールポジションでスタートが切られた。

前日の第5戦ではウエットコンディションの中、確実なドライビングを披露していた勝又は、今季調子の良いドライコンディションで、序盤から好ペースで周回。そこに大山が続いた。

勝又は3周目に総合4番手に浮上すると、最後尾から追い上げてきたエキスパートクラスの#3 FLYING RAT(INGING MOTORSPORT)と互角の走りを披露。9周目には先行を許すものの、1分48秒後半のペースで力強い走りを今回もみせていた。一方の大山も植田とのバトルを展開。追い抜かれてしまうものの、こちらも順調なペースで周回を重ねていた。

それでも、勝又のトップ安泰は変わらず、このまま開幕6連勝かと思われたが、10周目のADVANコーナーでスピンを喫し後退。この隙に大山がトップに浮上した。

大山はそのまま最後までクラストップを死守し、同クラス初優勝を飾った。2位には渡邊が入り、前日に続いての表彰台を手にした。3位には末長が続いた。

八木も最後まで安定した走りをみせて、3番手に対して5.8秒差に迫る力走を披露。5位にはスピンで後退した勝又。山﨑は6位で完走を果たした。

Driver’s Voice

第6戦優勝:#71 大山正芳(アキランドIPS)

インタープロトの車両での優勝は初めてなので嬉しいです。今回は雨もあり晴れもあったというなかで、セットアップも色々変えてきました。僕もチームも経験を積んでいくなかで、少しずつ煮詰まってきているかなと思います。次回の最終大会も、この勢いで行きたいですね。楽しみです。