IPS GEN RD5-6 RACE REPORT

FIRST

渡邊 久和HISAKAZU WATANABE

#16 TOMEI SPORTS

TOTAL POINTS : 93

2ND

勝又 隆二RYUJI KATSUMATA

#7 KIプロモート

TOTAL POINTS : 86

3RD

末長 一範KAZUNORI SUENAGA

#96 K-tunes Racing

TOTAL POINTS : 80

4TH

八木 常治TSUNEHARU YAGI

#88 TOMEI SPORTS

TOTAL POINTS : 60

第6戦で渡邊久和が久々のクラス優勝

2021 インタープロトシリーズ POWERED BY KeePer第3大会が9月25日(土)~26日(日)に富士スピードウェイで開催され、ジェントルマンレースのIPジェントルマンクラスは、第5戦が#96 末長一範(岡山トヨペット K-tunes)、第6戦は#16 渡邊久和(ララパルーザ)がそれぞれ優勝を飾った。

▶予選

今回の舞台となったのは、開幕大会以来となった富士スピードウェイ。週末は雨に見舞われる場面もあったが、ジェントルマンレースは予選・決勝共にドライコンディションで行われた。今回もIPジェントルマンクラスは4台がエントリーし、激しいトップ争いが繰り広げられた。

25日(土)の公式予選では序盤から渡邊が好タイムを記録していたが、セッション終盤になってライバルたちもタイムを更新。最後のアタックで#7 勝又隆二(J-Gear KIプロモート)が1分48秒451を記録し、クラストップにつけた。

▶第5戦決勝

午後に行われた第5戦決勝でも、序盤から勝又がクラス首位を維持していたが、徐々にペースを上げて来た末長が4周目に逆転を果たし、トップに浮上した。しかし、勝又も遅れを取るまいと末長に食らいついていき、0.7秒のギャップを維持。さらに、その後方に渡邊も迫り、三つ巴の攻防戦となった。

レース終盤になると、それぞれの差はさらに接近し、勝又は9周目終了時点で末長の0.4秒後方に接近。よく10周目には、その差をさらに縮め、トップ攻略にかかったのだが、ポジションは入れ替わらず。逆に勝又は後方に迫っていた渡邊の先行を許し、3番手に後退した。最終パナソニックコーナーを立ち上がっても、接近戦が続き、気の抜けない戦いとなったジェントルマンクラスだが、末長が逃げ切りで今季3勝目をマーク。2位に渡邊、勝又は僅か0.4秒差で3位となった。

Driver’s Voice

第5戦 優勝:#96 末長一範

「トップに立って以降は、ずっと勝又選手と渡邊選手が近くにいる状態でしたが、ペースとしては1分48秒をキープできていたので、レースペースは良かったと思います。終盤の2周がきつかったですけど、なんとかトップを守れて、良い結果で終わることができて良かったです。ジェントルマンクラスもずっと接近戦になって、見ている側からすれば、面白かったと思います。ただ、やってる側は大変ですけどね……。その中で勝つことができたのは大きかったですし、前回の鈴鹿では1レース目が良くても2レース目が残念な結果となってしまいました。いつも2日目がうまくいかないので、今回こそは良い形で終えたいですね」

▶第6戦決勝

26日(日)午前に行われた第6戦は、前日の公式予選でのセカンドベストタイム順でグリッドが決められ、末長がクラストップからスタートした。

混戦の中、TGRコーナーを総合6番手で通過した末長は、序盤からエキスパートクラスのライバルについていく走りを披露。3周目に#3 FLYING RAT(INGING MOTORSPORT)の先行を許すが、クラストップはしっかりとキープした。

その後方では勝又と渡邊が激しい2番手争いを展開。勝又は必死に逃げようとするが、渡邊も好ペースで1秒後方につける走りをみせた。

エキスパートクラスのトップ集団に加わる勢いをみせていた末長だが、5周目のパナソニックコーナーで、前方で発生したアクシデントに巻き込まれる形でクラッシュを喫してしまい、無念のリタイアとなってしまう。そして、この混乱で一瞬ペースが鈍った勝又を、渡邊が見逃さず6周目のメインストレートでオーバーテイクに成功。これでクラストップとなった。

この直後にパナソニックコーナーでのアクシデント車両を回収するためにセーフティカーが導入された。しかし、作業に時間を要する形となり、レース上限時間である25分を経過し、10周でチェッカーフラッグが振られた。

これにより、ジェントルマンクラスは渡邊が久しぶりにクラス優勝を飾った。2位には勝又、3位には八木常治(Pastel Motorsport)が入った。

Driver’s Voice

第6戦 優勝:#16 渡邊久和

「これもレースなんだなと思いました!私としては、ただ走っただけだったつもりなんですけど、なんと優勝してしまいました。クラス優勝は本当に久しぶりです。でも、みんな上手で普通にやったら勝てません。今回はまさに『いただき!』という感じでしたが、周りに何かが起きた時に、ちゃんと生き残ることができていたというのが、今回の勝因だったと思います。今後も楽しくレースをしたいなと思います。ありがとうございました!」