大山 正芳MASAYOSHI OYAMA
#71 アキランド レーシング
TOTAL POINTS : 39
RACE
REPORT
大山 正芳MASAYOSHI OYAMA
#71 アキランド レーシング
TOTAL POINTS : 39
八木 淳ATSUSHI YAGI
#55 人馬一体 ドライビングアカデミー
TOTAL POINTS : 34
末長 一範KAZUNORI SUENAGA
#96 K-tunes Racing
TOTAL POINTS : 26
渡邊 久和HISAKAZU WATANABE
#16 TOMEI SPORTS
TOTAL POINTS : 16
激戦のIPジェントルマンクラス、第1戦は八木淳、第2戦は大山正芳が制する
2024 インタープロトシリーズ POWERED by KeePer第1大会が5月11日(土)・12日(日)に富士スピードウェイで開催され、ジェントルマンレースのIPジェントルマンクラスの第1戦は#55 八木淳(人馬一体ドライビングアカデミー)がデビューウィンを飾り、第2戦は#71 大山正芳(ダイワNアキランドIPS)が優勝した。
今大会はジェントルマンクラスへのエントリーが多く、エキスパートクラスよりも多い8台がエントリーした。昨年王者の勝又隆二が参戦していないため、今季は新たな王者をかけた戦いが始まっていく。
【予選】
11日午前の公式予選では、昨シーズン勝又と何度も優勝争いを繰り広げた大山が序盤からペースを上げ、一時は総合トップに対して0.5秒差の1分47秒916でクラストップタイムを記録した。これに対し今季から参戦する#55 八木が1分47秒798を、こちらも今季からレギュラーエントリーとなる#7 TOSHIHIRO(KIプロモート)が1分47秒566を記録。残り5分のところで大山も1分47秒770で自己ベストタイムを更新し、0.1秒を争う僅差の戦いとなっていった。
セッション終盤は順位の変動がなく、これで決まりかと思われたが、最終ラップで#55 八木が1分47秒466をマーク。0.008秒上回り、開幕戦のポールポジションを獲得した。2位にはTOSHIHIRO、3位には大山がつけた。4番手の#96 末長一範(岡山トヨペットK-tunes)が1分48秒235を記録し、トップ4台が0.6秒以内にひしめく結果となった。
【第1戦 決勝】
12周もしくは25分で争われた第1戦決勝。総合3番手からスタートしたクラスポールの#55 八木が序盤から先行していく展開となった。これに対し、2番手争いはTOSHIHIROと大山のバトルが展開される。なかでも勢いがあったのは大山の方で、2周目に入ると各コーナーでTOSHIHIROにプレッシャーをかけていく。そこに4番手の末長も加わり三つ巴のバトルとなった。
大山は3周目に入ったTGRコーナーでTOSHIHIROを抜いてクラス2番手に浮上。その2番手争いに加わるべく#16 渡邊久和(ララパルーザ)も必死につき、さらにその後ろでは#88 八木常治(Pastel Motorsport)と、植田正幸の欠場に伴い急遽参戦が決まった#8 米谷浩(ルーニーダイワNアキランドIPS)による6番手争いも白熱した。
その間にクラストップの#55 八木はエキスパートクラスの#37 上松淳一(キーパー号)と総合3番手争いを展開。序盤に追い抜かれるものの、レース中盤には再び背後についてチャンスをうかがった。さらに後方には2番手争いから抜け出た大山が接近。クラストップの座を狙った。
6周目には上松を抜いて、#55 八木が総合3番手、大山が総合4番手に浮上。両者の差は少しずつ縮まっていった。そこにエキスパートクラスの上松が隙をついて8周目のTGRコーナーで大山をかわすと、残り2周のところで#55 八木も捉えて総合2番手に浮上した。
この間に大山とTOSHIHIROが#55 八木に接近し、ファイナルラップを迎えるところで三つ巴のバトルが展開された。#55 八木はタイヤが苦しくなっており防戦一方の状況となるも、しっかりとクラストップの座を守り切りチェッカーフラッグ。見事、デビュー戦を制した。2位には大山、3位にはTOSHIHIROが続いた。
Driver’s Voice
第1戦 ポールポジション・優勝:#55 八木淳(人馬一体ドライビングアカデミー)
「ロードスター・パーティレースでレースの経験はありましたけど、ここまでの接戦というのは初めてでした。率直に言うとすごく楽しかったですが、最後はタイヤがけっこうキツくなって、特にセクター3では相手に追いつかれて最後の2周は厳しかったですけど、なんとかトップを守ることができました。第2戦は3番手スタートになるので追いかける形になりますけど、できるだけ良いレースができるように頑張りたいです」
【第2戦 決勝】
12日(日)午前に行われた第2戦は前日の予選で記録されたセカンドベストタイム順でグリッドに各車がついた。ここではTOSHIHIROがクラスポールとなり、1周目からライバルを引き離そうとする。それに対して2番手の大山と3番手の#55 八木も背後につき、この第2戦も序盤から接近戦の展開で盛り上がった。
2周目に入った1コーナーで、大山からのプレッシャーが効いたかTOSHIHIROがオーバーラン。その隙に大山がトップに浮上。前日からセッティングを変更したことが良い方向に行き、徐々に後続を引き離していく。TOSHIHIROはすぐにコースに戻り2番手に。すぐ後ろまで#55 八木が迫ったがポジションを明け渡すことはなかった。その#55 八木は4周目のコカ・コーラコーナーでバランスを崩してスピン。ポジションはキープできたものの、TOSHIHIROとの差が大きく広がってしまった。
トップの大山は総合3番手の上松に迫る勢いで周回を重ねていき、7周目完了時点で2番手以降に対して6秒以上の差をつけた。
クラス2番手をキープしていたTOSHIHIROは、8周目にマシントラブルが発生しピットイン。2戦連続表彰台が目前というところで悔しい戦線離脱となる。
トップの大山は終盤に入るとエキスパートクラスのトップ集団の後ろにつける快走を披露。しかし、仕掛けるまでには至らず、総合4番手をキープしたままチェッカーを受け、ジェントルマンクラス今季初優勝をマークした。2位には堅実な走りで順位を上げた末長、3位には八木がつけた。以降は渡邊、米谷、八木(常)と続き、#27 山崎哲之(表参道メディカルクリニック)は7位完走を果たした。
Driver’s Voice
第2戦 優勝:#71 大山正芳(ダイワNアキランドIPS)
「今日はバッチリでした。昨日からセッティングを大幅に変えたのですが、それが良い方向にいって、前半から後続を引き離すことができました。後半はエキスパートクラスのトップ集団の後ろにつきましたが、追いついたり離れたりしていたので、そこは実力の差だと感じました。もう少しのところまで来ているので……。初めて参戦した一昨年からしたら考えられないことです。次戦も楽しみです」