大蔵 峰樹 MINEKI OOKURA
#37 K-Design
TOTAL POINTS : 123
RACE
REPORT
大蔵 峰樹 MINEKI OOKURA
#37 K-Design
TOTAL POINTS : 123
山口 達雄TATSUO YAMAGUCHI
#44 NAVUL
TOTAL POINTS : 100
永井 秀貴HIDEKI NAGAI
#32 GR Garage Yokkaichi
TOTAL POINTS : 74
植田 正幸MASAYUKI UEDA
#8 アキランド レーシング
TOTAL POINTS : 56
シーズン最終大会で2勝を挙げた大蔵峰樹がシリーズチャンピオンに輝く

2025 インタープロトシリーズPowered by KeePerの最終第3ラウンドが11月8日(土)・9日(日)に行われ、ジェントルマンレースのIPエキスパートクラスは、第5戦・第6戦ともに#37 大蔵峰樹(キーパー号)が優勝を果たし、今季のクラスチャンピオンに輝いた。
8月の第2ラウンド以来、約3ヶ月ぶりの開催となったインタープロト。今年は全3ラウンド6戦で争われるため、これまで採用されていた最終ラウンドでのポイント1.5倍のシステムがなくなり、通常通りのポイントで争われた。エキスパートクラスは、今回も5台がエントリー。特に大蔵と#44 山口達雄(NAVUL)のチャンピオン争いに注目が集まった。
【予選】

8日(土)午前9時00分から始まった公式予選。気温20℃を下回る寒さになったこともあり、各車とも入念にタイヤを温めて、タイムアタックに入った。いち早く好タイムを出したのが大蔵。開始10分のところで1分46秒895を記録すると、次の周には0.4秒も更新する1分46秒291を記録し、暫定トップに躍り出た。
これに対し、ライバルたちもタイムを上げていき、#32 永井秀貴(NETZ NOVEL MIE)が1分46秒885で2番手、#55 八木淳(人馬一体ドライビングアカデミー)が3番手につけたが、その直後に逆転チャンピオンを狙う山口が1分46秒848で2番手に浮上。それでも大蔵に対しては0.5秒以上の差がついていた。
そんな大蔵は、クリアラップを利用してさらにタイムを更新。1分45秒769で自身のトップタイムをさらに更新。その後もアタックを試みたものの、トラフィックが出始めたため残り3分で早々ににピットへ戻った。
一方の山口は、最終盤でタイムを更新し、チェッカーフラッグが出たところの最終ラップで1分45秒935を記録。ただ、順位の変動はなく大蔵の第5戦ポールポジションが決まった。しかし、セカンドベストタイムで争われる第6戦では山口が1分46秒031をマークしており、大蔵を0.2秒逆転。最終戦では山口がポールポジションからスタートすることになった。
Driver’s Voice
第5戦ポールポジション:#37 大蔵峰樹(キーパー号)
「昨日の練習走行では少し攻めたセッティングを試したのですが、いろいろ悩んで、最終的に“安パイ”のセッティングを選びました。それがうまくいきましたね。寒いからタイヤが温まるのに時間かかるかなと思って、逆に他の車を先に出して、自分はペースを上げながら温めつつ、その車両を抜いていって、前の空いたところでアタックができたので、ドンピシャでハマりましたね。本当はもう1回アタック行きたかったんですけど、前に他の車両がでてきたので、早めにピットに戻ってきました。1分45秒台をもう1回出しておきたかったです。今日勝てば、明日は楽になるので、まずは今日に集中したいです」
第6戦ポールポジション:#44 山口達雄(NAVUL)
「アウトラップでスピンをしてしまい、位置取りが少し後方になってしまいました。理想的な場所ではなかったですが、結果的にはみんなと違うところで走ることができたので良かったと思います。 最後に1分45秒9が出たので、もう1~2周行けてればタイムを短縮できたかもしれません。明日の決勝は雨予報で、視界も悪くなると思うので、セカンドベストで(第6戦の)ポールを獲れたのは良かったです。チャンピオン争いを考えると、今日は取り返して勝つしかないので、明日に繋げる、チャンピオンへの望みを繋げるレースをしたいです」
【第5戦決勝】

13時05分から12周で争われた第5戦決勝。今回は気温が低い時期の開催ということで安全を考慮してフォーメーションラップが2周行われた。
ローリングスタートでレースが始まると、大蔵は好ダッシュを決めてTGRコーナーを通過。その後方では、永井が山口を抜いて2番手に浮上し、総合5番手からスタートした八木(淳)もジェントルマンクラスの#96 末長一範(岡山トヨペット K-tunes)を抜いてポジションをひとつ上げるなど、順位変動のあったオープニングラップとなった。
2周目に入ると山口が永井との差を縮めていき、最終セクションで仕掛けていく。最終的にパナソニック オートモーティブコーナーでインに飛び込んでオーバーテイクし2番手の座を取り戻した。逆転チャンピオンのためにも第5戦でなんとしても優勝したい山口。2周終了時点で1.4秒の差があったが、3周目には1分47秒165、4周目も1分47秒004とファステストラップを次々と更新し、トップとの差を縮めようとした。
しかし、逃げる大蔵もペースを上げて、山口とほぼ同じペースで周回。それでも1周あたり0.1秒ずつ縮めていき、5周目には1.0秒差まで接近。背後の気配を大蔵も感じており、6周目には1分46秒711でファステストラップを更新するが、8周目と9周目には山口が1分46秒中盤のタイムを出し、その差は0.8秒まで縮まった。
その後もお互いにファステストラップを塗り替える走りで、0.8秒のギャップで最終ラップに突入した。一進一退のこう着状態が続くかと思われたが、大蔵がADVANコーナーの手前で周回遅れの車両に引っかかり、一瞬ペースダウン。そこに山口がチャンスとばかりに差を詰めようとしたが、勢い余ってADVANコーナーでコースオフを喫した。これで勝負が決まり、大蔵が今季4勝目を飾るトップチェッカーを受け、2位に山口、3位に永井が続いた。

Driver’s Voice
第5戦優勝:#37 大蔵峰樹(キーパー号)
「前半は後ろでバトルをしてくれていたので良かったのですが、山口選手が2番手に上がってから思った以上に近づいてきたので、途中から頑張りました。シフトロックの症状が出ていて、一度抜かれると抜き返すのが難しい状況だったので、なんとか前にいないといけないなと思っていました。1秒以内に入られるとスリップストリームが効き出してしまうので、そこは気をつけていました。ポイント差が広がったので、明日は確実にいきたいと思います」
【第6戦決勝】

9日(日)8時05分から始まる予定だった第6戦の決勝(12周)だが、濃い霧の影響で、予定より10分遅れでセーフティカー先導というかたちでスタートが切られた。しばらくは霧が晴れず、セーフティカー先導状態が続いたが、5周目に入るところでグリーンフラッグが振られた。
第6戦のポールポジションは、前日の予選でセカンドベストタイムのトップを記録した山口だったが、再スタートに向けて加速した際、パナソニック オートモーティブコーナーの出口でスピンを喫し最後尾まで後退。
「ウエットの路面は滑りやすいのに最終戦で一番やってはいけないことをやってしまいました。チャンピオンを獲るには優勝しなきゃいけなかったのに、スタートで終わらせてしまいました」と山口。 逆転チャンピオンの可能性をわずかに残していただけに、痛いスピンとなった。
こうして2番グリッドだった大蔵が先頭となり、レースが本格的にスタートすると、勢いよくトップに迫り寄ってきたのが永井だった。6周目のパナソニック オートモーティブコーナーでインを突いてオーバーテイクに成功。しかし、ストレートスピードでは大蔵の37号車に分があり、永井にとっては苦しい展開となったが、コーナーで可能な限り稼いでトップを維持した。
しかし、コーナーで攻め続けた反動か、7周目のADVANコーナーで単独スピン。これで再び大蔵がトップを取り戻した。
3位以内に入れば自力でチャンピオンを決められる大蔵だが、万が一リタイアとなると山口にも可能性が出てくるため、慎重な走りで確実に完走を目指す姿勢を徹底。その間に永井が1周あたり4秒近く縮める走りで大蔵に追いつき、8周目には2秒後方まで迫った。
このままいけば、逆転かと思われたが、9周のADVANコーナーで再びスピン。大蔵がまたしても単独首位となる。
本来は12周のレースだったが、最大時間の25分を先に迎えたため、9周でチェッカーフラッグ。今季5勝目を挙げた大蔵がシリーズチャンピオンに輝いた。
2位には、最後まで力走を披露した永井。「プッシュし続けた結果、2回もヘアピンでスピンしてしまい少し恥ずかしかったですが、攻めた結果なので仕方ありません、ストレートスピードに課題があったので、今日はクルマを雨用のセッティング寄りに変更してもらい、元々のバランスも調整しようとしましたが、大きな改善にはつながりませんでした。クルマのセットアップと自分自身の技術的なところも含めて磨き直して、来年また出直したいなと思っています」 と悔しそうな表情を見せた。
また、3位には八木(淳)が入り、難しい路面状況の中で2シーズン目の締めくくりを表彰台フィニッシュで終えた。

Driver’s Voice
第6戦優勝/シリーズチャンピオン:#37 大蔵峰樹(キーパー号)
「(リスタート時)山口選手に対してプレッシャーをかけていたつもりもなく、僕は必要以上に攻める必要もなかったので、普通についていこうと思っていました。彼がスピンしたことで路面は滑りやすいと認識したので、僕も絶対にスピンしないよう慎重に走りました。最終コーナーを含めセクター3が特にグリップが感じられず、最終コーナーも曲がるので精一杯な状況でしたね。今までは、ミスをしてしまうことがあったりして、ポイントを獲れないというシーズンもありましたが、今シーズンは全レースをノーミスで終えて、結果的にシーズン5勝できました。そういう点を踏まえても、個人的にはだいぶ成長できたのかなと思います」
