CCS-R RD5-6 RACE REPORT

2020 インタープロトシリーズ CCS-R 第3大会レポート

阪口良平が2連勝

2020 インタープロトシリーズpowered by KeePer第3大会が11月23日(月・祝)に富士スピードウェイで開催され、CCS-Rではジェントルマンレースは#51 卜部治久(P.MU RACING CCS-R)が、プロフェッショナルレースは#5 阪口良平(NTP RACING NN CCS-R)が2連勝を飾った。

▷プロレース
プロフェッショナルレースは予選から0.1秒を争う接戦となったが、その中で頭一つ抜け出したのが阪口だった。早々に1分50秒478をマークし、ポールポジションを勝ち取った。2番手に#87 松井孝允(NTP RACING NC CCS-R)、3番手に#10 片岡龍也(NTP RACING PN CCS-R)がつけた。

午後の決勝レースでも、予選で良い流れを作った阪口がスタートでポジションを守りTGRコーナーを通過。一方、松井はオープニングラップで片岡の先行を許し、2周目には#51 石浦宏明(P.MU RACING CCS-R)にもとらえられ4番手に後退した。トップ争いは阪口を片岡が追いかける展開となったが、阪口は常に1秒前後のギャップを維持。片岡に、横に並びかける隙を与えずに走り切り今季初優勝を飾った。2位に片岡、3位には終盤に石浦とのポジション争いに競り勝った松井が入った。

そのままの順位で行われた第6戦は逃げようとする阪口に片岡が迫る展開となった。片岡は、第5戦時よりも間隔を詰めてチャンスをうかがったが、阪口も隙を見せないドライビングを披露しポジションをキープ。一方、第5戦を3位でフィニッシュしそのグリッドを得ていた松井はスタートで石浦の先行を許し一時後退。しかし、レース後半でスパートをかけ、6周目に石浦をとらえて再び3番手を取り戻していた。

トップ争いは最後まで1秒を切る接戦となったが、阪口が先頭のままでチェッカーフラッグ。見事2連勝を飾った。2位に片岡、3位に松井が入り、表彰台は第5戦と同じ顔ぶれとなった。

Driver’s Voice

#5 阪口良平(NTP RACING NN CCS-R)

「このCCS-Rの5号車は、前からずっと乗せてもらっています。最初の方は調子が良かったんですが、途中からスピードがなく、いつも悩みながらセットアップをやっている状況でした。今回も走り出しはあまり良くありませんでしたが、そこからアジャストしていったことでかなり良い方向に決まりました。それで予選ポールポジションを獲れたことが勝因だと思います。決勝はしっかりとノーミスで走れば勝てると思っていて、ペースとしては他とほぼ同じでしたが最後までミスなく走れて勝つことができました。良いクルマに仕上げてくれたチームに感謝しています」

▷ジェントルマンレース
ジェントルマンレースでは#5 伊藤康則(NTP RACING NN CCS-R)がシリーズ初参加となった。公式予選では、セッション序盤から卜部が好タイムを連発。第2大会を制した#87 橋本達宏(NTP RACING NC CCS-R)も速さを見せたが、最終的に卜部が1分51秒847をマークしてポールポジションを獲得した。

6周で争われた第5戦決勝は、スタートから卜部が先行し橋本が追いかける展開。予選から好調な走りをみせていた卜部は、その勢いを決勝でも維持し着実に橋本とのギャップを広げていった。卜部は最後まで力強い走りを見せ、最終的に3秒まで橋本との差を広げてトップチェッカー。今シーズン初勝利を飾った。2位には橋本、3位には伊藤が入った。

第5戦到着順にすぐグリッド整列が行われ、第6戦がスタート。1レース目では卜部がライバル達を圧倒したが、そこで築いたギャップがリセットされてのスタートとなると、今度は橋本が卜部に食らいついていく。4周目には0.2秒を切るところまで迫られた卜部だったが、後半はなんとか持ち直して再びリードを広げていき、2連勝を飾った。一方、橋本はレース後半になると3番手の伊藤に迫られるように。最後は0.6秒差まで詰め寄られたが、きっちりとポジションを守り切って2位でゴール。伊藤が3位という結果になった。

Driver’s Voice

#51 卜部治久(P.MU RACING CCS-R)

「久しぶりに勝つことができて、嬉しさひとしおです。今回はドライコンディションで走れたのも大きかったと思います。レース1は楽勝だったんですが、レース2はタイヤが消耗していて、後半はすごく苦しくなってしまいました。ただ、向こう(橋本選手)もブレーキがキツかったみたいですね。いつもは12周のレースで途中(プッシュするのを)休む場面があるんですが、今回は周回数が違う分、負担もかかっていました。後半はデリケートな部分もありましたけど、展開が良かったのでなんとか勝つことができました。次の最終大会も頑張ります」

インタープロトシリーズ第2大会 副賞の贈呈

2020年のインタープロトシリーズは、新型コロナウイルス感染対策により通常とは異なるタイムスケジュールで開催されます。
表彰式も時間短縮のためにトロフィーの授与のみが行われたため、表彰式終了後に別室で副賞の贈呈を行いました。