スープラ勢とのバトルを楽しんだ横井。山内はメカトラブルでリタイヤ
CCS-Rクラスは今回もエントリーが1台のみ。LEXUS IS Fをベースにしたサーキット専用で、300kg以上もの軽量化を施し、スポーツドライビングだけに注力したマシンはすでに登場から15年近く経ているが、それでもサーキットでの輝きは十分だ。
ジェントルマンクラスには、横井克一郎が参戦。かつてはインタープロトを走らせていたベテラン・ジェントルマンドライバーは、昨年はスープラGT4に乗っていたが、それを今年社員ドライバーである橋本達宏にシートを譲った形だ。スープラGT4のほうが4秒以上のアドバンテージがあるが、その性能差を知った上で横井はスープラGT4に混じってレースを楽しんでいる。公式予選でも1分55秒台のベストタイムを出し、コンディションは悪くないようだ。コース上でライバルとなるのはスープラGT4のルーキーである#31兼重和生(SNK SUPRA)と#38豊島豊(TR SUPRA)ということになる。
決勝レースではタイムとは無関係に、スープラGT4勢の後ろから、つまり最後尾からのスタートだ。第3戦では好スタートからオープニングラップで兼重と豊島の2台をオーバーテイク。1分56秒台の安定したラップタイムを刻んでいく。残念ながら前も後ろも離れてしまい、バトルシーンもなくチェッカーフラッグとなってしまった。
第4戦もスタートで2台をオーバーテイクしたものの、今度は離すことができず、序盤は3台でのバトルが展開された。ベテランらしく落ちついてコンスタントに走る横井克一郎が少しずつ引き離し、再び単独走行となりチェッカーを受けた。
プロフェッショナルクラスには山内英輝が参戦。しかし第3戦スタート直後にマシントラブルが出てしまい、いろいろとトライしたものの回復せず、リタイヤとなってしまった。
ジェントルマンクラス:#46 横井克一郎(NTP CCS-R)
「CCS-Rのエントリーは1台だけですけど、スープラと一緒に走ってレースを楽しむことができました。兼重選手も豊島選手も着実に進化していて、今日はバトルをすることもできました。それにしてもエアコンの無いマシン(注/スープラGT4には装備されている)なので、暑いですね(笑)。それが気になったかな(笑)」
プロフェッショナルクラス:#46山内英輝(NTP CCS-R)
「スタートしたらすぐにステアリング系のトラブルが出てしまい、上手く走らせることもできないので、リタイヤということになってしまいました。横井選手が走らせている時に出なくて良かったと思います。今回は横井選手がバトルを楽しめたようなので、それが良い成果と言っていいんじゃないかと思います」