IPS GEN RD3-4 RACE REPORT

FIRST

末長 一範KAZUNORI SUENAGA

#96 K-tunes Racing

TOTAL POINTS : 57

2ND

渡邊 久和HISAKAZU WATANABE

#16 TOMEI SPORTS

TOTAL POINTS : 57

3RD

勝又 隆二RYUJI KATSUMATA

#7 KIプロモート

TOTAL POINTS : 56

4TH

TOTAL POINTS : 40

鈴鹿大会、末長と勝又が勝利を分け合う

2021 インタープロトシリーズ POWERED BY KeePer 第2大会が7月24日(土)~25日(日)に鈴鹿サーキットで開催され、IPジェントルマンクラスは第3戦を#96 末長一範(岡山トヨペットK-tunes)が制し、第4戦では#7 勝又隆二(J-Gear KIプロモート)がクラス初優勝を飾った。

今年も、シーズンの第2大会は鈴鹿サーキットを舞台にして行われたが、昨年とは打って変わり、2日間とも気温30度を超える真夏日に。灼熱のコンディションでのレースとなった。IPジェントルマンクラスは今回4台がエントリー。開幕大会は8号車でエントリーした勝又が今回は7号車をドライブし、プロクラスに出場する野尻智紀とコンビを組んだ。

▶予選

24日(土)13時05分から始まった公式予選では、各車ともグリーンシグナルと同時にコースイン。セッション序盤から積極的にタイムを更新していく姿がみられた。その中で好タイムを記録したのが末長。2分17秒268をマークしトップに躍り出たが、勝又が末長に食らいつき、0.080秒差の2番手につけた。

両者はセッション終盤まで走行を続けたが、タイム更新には至らず末長が第3戦のポールポジションを獲得。末長は第4戦のグリッドを決定するセカンドベストタイムでもクラストップタイムをマークし、2戦ともポールポジション獲得となった。

▶第3戦決勝

予選終了から約3時間後に行われた第3戦の決勝レース。総合6番グリッドからスタートした末長は、同じクラスのライバルを序盤から引き離していく走りを披露。周回を重ねるごとにペースを上げていき、途中からエキスパートクラスのドライバーと遜色ないタイムを記録していた。

一方、レース後半になると勝又と#16 渡邊久和(ララパルーザ)とのクラス2番手争いが白熱。鈴鹿サーキット初経験となる勝又は、やや防戦一方の展開となったが、最後まで渡邊の先行を許さず最終ラップを迎えた。

結局、予選で自身が記録したタイムを上回る走りをみせた末長が、2番手以下に29秒の大差をつけ、ジェントルマンクラス今季2勝目を飾った。2位には勝又が入り同クラス初表彰台を獲得。3位には渡邊が続いた。

Driver’s Voice

第3戦 優勝:#96 末長一範

「暑い中でのレースでしたけど、ペースに関しては徐々に上げていくことができたと思います。できれば、もうちょっと早い段階から2分16秒台を出せていれば、前の集団も捉えられるかなと思いましたが、今回は追いつくことができませんでした。そこは課題ですね。鈴鹿はあまり走ったことはないんですけど、富士では前の集団が少しずつ見えてきているので、そこは前を目指して、今後も努力していきたいです。明日の第4戦も勝ちたいですね。なかなか2日通しで優勝したことがないで、そこは狙っていきたいです」

▶第4戦決勝

大会2日目となった25日(日)も、朝から気温30度を超える真夏日となった。第4戦の決勝もスタートから末長が後続を引き離すレース展開となったが、3周目のS字コーナーでコースオフしてしまい、グラベルにマシンを止めてしまう。鈴鹿大会2連勝を目指していた末長だったが、ここで悔しいリタイアとなった。

代わってトップに浮上したのが勝又。前日の第3戦と同様に、渡邊に追われる展開となったが、最後まで粘り強くポジションを守りきりチェッカーフラッグ。参戦2大会目にしてクラス初優勝を飾った。

2位は渡邊。最後まで勝又と接近戦のバトルを展開したが、最後は0.7秒届かず、悔しい2位フィニッシュとなった。3位には#88 八木常治(Pastel Motorsport)が入り、今季初の表彰台となった。

Driver’s Voice

第4戦 優勝:#7 勝又隆二

「開幕大会からインタープロトに参戦させてもらってますが、本当に難しい車両だなと感じています。ABSなどの電子制御が入っていないので、ちょっとブレーキを踏んだだけで、クルマの挙動が乱れてしまうので、本当に難しいです。でも、それに挑戦するからこそ、スキルアップはできていると思います。鈴鹿サーキットは初めて走ったんですけど、しっかりと攻めることができて、けっこう良いペースで走れたかなと思います。レースでは渡邊選手に追われていたんですけど、プレッシャーに負けずに走ることができました。そこは良かったですね」