KYOJO CUP RD2 RACE REPORT

RESULT DETAIL
FIRST

辻本 始温SHION TSUJIMOTO

#18 ORC AGUROS VITA

TOTAL POINTS : 42

2ND

荻原 友美TOMOMI OGIHARA

#36 KNC VITA

TOTAL POINTS : 26

3RD

下野 璃央RIO SHIMONO

#34 YGF DragoCORSE VITA

TOTAL POINTS : 19

4TH

いとう りなRINA ITO

#10 恒志堂レーシングVITA10号機

TOTAL POINTS : 16

辻本始温が2連勝でシリーズ争いを大きくリード

2021年のKYOJO CUP SUPPORTED BY MUSSE PLATINUM第2戦が7月25日(日)に鈴鹿サーキットで開催され、#18 辻󠄀本始温(ORC ARUGOS VITA)がポール・トゥ・ウィンで開幕2連勝を飾った。

シリーズ第2戦となる今回は、鈴鹿サーキットを舞台にして開催。昨年の鈴鹿大会は予選、決勝ともに大雨に見舞われるレースとなったが、今年は晴天に恵まれた。ただし、気温30度を超える灼熱のコンディションで、ドライバー、マシンともに非常にタフな1戦になることが予想された。参戦台数は全13台で、新たにエントリーしたのは、#71 村松日向子(ZENKAIRACINGライソンMJ)。2019年の女王が約1年半ぶりにサーキットに戻ってきたとあって、その走りにファンばかりでなく関係者からも注目が集まった。

▶︎予選

午前8時50分から行われた公式予選は、セッション開始と同時に各車が続々とコースインし、早速タイムアタック合戦が始まった。その中で速さをみせたのが、開幕戦ウィナーの辻󠄀本。セッション前半に2分27秒600をマークし、チェッカーフラッグが振られる前にピットに戻ってきた。他のドライバーもタイムアタックを試みたが、トップを上回るライバルは現れないままセッション終了。辻󠄀本が2番手以下に0.377秒の差をつけ、KYOJO CUPで自身初のポールポジションを獲得した。2番手には#86 猪爪杏奈(Dr.DRY VITA)、3番手に#37 翁長実希(KeePer VITA)が続いた。

Driver’s Voice

ポールポジション:#18 辻󠄀本始温

「鈴鹿に関しては、正直自信がなくて『ちょっとまずいかな……』と思っていました。でも、前回優勝した時にDIREZZA賞で新品タイヤを1セットいただいて、それを使って金曜の練習走行で新品タイヤの使い方などを勉強できたので、それが大きかったです! アタックに関しては悔やむところはありましたけど、自分の走りはできました。これが4輪レースでの初ポールなので、めちゃくちゃ嬉しいです!でも、強敵がたくさんいますし、少しでも気を抜くとダメになるので、このまま気を張って、決勝もいきたいです!」

▶︎決勝

14時20分から8周で決勝レースが行われた。予選と同様に13台がグリッドに並んだが、7番グリッドに着く予定だった#100 下野璃央(YGF DragoCORSE VITA)が、予選後にエンジン交換を行ったため最後尾からのスタートとなった。

スタートではポールポジションの辻󠄀本がホイールスピンを喫してしまったのに対し、猪爪が好ダッシュを決めてトップで1コーナーを通過。その後ろに辻󠄀本、翁長の順で続いていく。各車が1列の状態で西コースへ入っていったが、4番手を走行していた#87 山本龍(おさきにどうぞ☆オートルックVITA)がデグナーカーブ2つ目を立ち上がったところでマシンのコントロールを失い、ガードレールにヒット。山本は自力でマシンを降り無事だったが、マシンは大きなダメージを受け、ここで戦列を離れることとなった。

スタートでトップに立った猪爪だったが、スプーンカーブを立ち上がったところで辻󠄀本が背後にピタリとつき様子を伺う。2台が接近した状態でオープニングラップを終えたが、ホームストレートのイン側に並びかけると、続く1コーナーで辻󠄀本が一気にオーバーテイク。トップ奪還に成功する。

一方、最後尾スタートとなった下野は1周目で7番手まで浮上。2周目にさらに2台を抜いて5番手までポジションアップすると、ファステストラップを連発してトップ集団に迫っていった。

そのトップ集団も各所で激しいバトルが展開された。2番手に下がった猪爪を攻略しようと、3番手の翁長が3周目の1コーナーで仕掛けにいったが、ここでは順位は変わらず。逆に4番手を走っていた村松が4周目の1コーナーで翁長を攻略した。この間にトップ集団に合流した下野も翁長を攻略しようとスプーンカーブで並びかけようとしたが、ここは翁長がポジションを守りきった。

辻󠄀本、猪爪、村松、翁長、下野のトップ5集団はレース後半に突入していくが、前半にも増して激しいバトルが展開されていく。5周目の逆バンクを立ち上がったところで、下野が翁長に並びかけてダンロップコーナーに突入したが、ここで翁長がスピン。グラベルにマシンを止めてリタイアとなった。下野は翁長のマシンを避けて難を逃れたが、トップ集団から離れることとなってしまった。

残り3周になると、猪爪と村松の2番手争いが白熱。ペースを考えると村松の方が優勢なようで、1コーナーや130Rなど、隙を見つければ並びかけようと試みるが、猪爪も冷静にポジションをキープする。そして最終ラップに入った1コーナーで村松がインに飛び込んでいったが、ここで猪爪と接触。猪爪が外側のグラベルゾーンにマシンを止める形となり、コース上にとどまった村松は2番手に浮上した。

2周目にトップを奪還して以降は後続を引き離す走りを試みていた辻󠄀本だが、思ったほどアドバンテージを築くことができず、焦りもあったとレース後に振り返る。それでも最後までミスのない走りに徹し、最後は1.4秒の差をつけて開幕2連勝を飾るトップチェッカーを受けた。

2番手には村松が入ったが、最終ラップの接触行為で40秒加算のペナルティを受け、7位に後退。繰り上がりで2位に下野が入り、3位には斎藤愛未(D.D.R vita01)が続いた。これで開幕2連勝となった辻󠄀本は、獲得ポイントを合計42ポイントとした。ランキング2位の#36 荻原友美(KNC VITA)に対して16ポイントの差をつけ、チャンピオン獲得に向けて弾みをつけた。

Driver’s Voice

優勝:#18 辻󠄀本始温

「スタートでホイールスピンが多くて『やってしまった!』と思いました。そこで無理に抑えて接触してもいけないので、そこでは冷静に引いて、早めに抜き返して逃げることにしました。終盤まで猪爪選手との差が思ったほど離れず、最後まで油断できませんでしたが『あと3周!あと2周!』と自分を落ち着かせて走ることができました。油断禁物ですけど、今回も勝てたことで、またひとつ自信になりましたし、鈴鹿のようなテクニカルなコースでの経験は、絶対に富士のセクター3に生かせられると思います。もっと詰められるように極限まで頑張りたいです」

2位:#100 下野璃央コメント

「エンジン交換になりましたが、スタートで2~3台抜くことができましたし、ペースも良かったので、トップ集団まではスイスイと追いつくことができました。そこからがちょっと厳しかったですけど、最終ラップのアクシデントもあったりして、最終的に表彰台まで来られたので、レースの内容としては悪くなかったと思います。今回ペースよく走れたことは、今後に向けてポジティブな要素かなと思います。でも、ポイント的には厳しくなってしまいました。今年はチャンピオンしか狙っていなかったので、そこは悔しいですけど、残り2戦ベストを尽くせるように頑張ります」

3位:#11 斎藤愛未コメント

「結果としては初3位ですが、(表彰式後に繰り上がりで3位のため)表彰台に立てなかったのが少し心残りではあります。決勝では思ったより自分のペースが悪くて、ちょっとトップ集団についていけない感じでした。そこで途中から切り替えて、アクシデントとかもあるかもしれないと想定して自分のペースで走って、前に何かあった時に狙えるようにと考えました。最後まで落ち着いて走れたので、そこが今回の良かったところだと思います。富士は私もけっこう走っていますし、鈴鹿ほど差は出ないと思っています。次に向けてしっかりと練習をして、自分の実力で表彰台といわず、優勝できるように頑張りたいです」