KYOJO CUP RD2 RACE REPORT

FIRST

翁長 実希MIKI ONAGA

#114 RSS VITA

TOTAL POINTS : 37

2ND

三浦 愛AI MIURA

RD1.#109 KYOJO TOKEN DREAM VITA
RD2.#17 Team M VITA

TOTAL POINTS : 37

3RD

TOTAL POINTS : 16

4TH

TOTAL POINTS : 16

KYOJO CUP supported by MUSEE PLATINUM 第2戦レポート

三浦愛がポールトゥウィンでKYOJO CUP初優勝を飾る

2020年のKYOJO CUP supported by MUSSEの第2戦が7月26日(日)に鈴鹿サーキットで開催され、#38 三浦愛(Ms.Legarsi with YLT VITA)が同シリーズで初優勝を飾った。

▷予選
これまで富士スピードウェイでのみ行なわれてきたKYOJO CUPだが、今回は初めて三重県の鈴鹿サーキットで開催された。9台のエントリーの中には、KYOJO CUP設立時から活躍し、優勝経験もある#86 小泉亜衣(CF亜衣☆信州オート 制動屋 NJK)が1年ぶりに参戦を果たすなど見どころの多いレースウィークとなった。

公式予選に先立ち15分間のフリー走行が行われ、8時58分から予選のタイム計測がスタートした。フリー走行の時点では路面の一部が濡れているところもあったが、各車が走行したことで、予選の計測が始まる頃にはほぼ路面状況はドライコンディションとなっていた。

セッション前半でトップに立ったのは#8 猪爪杏奈(Dr.DRY VITA)。2分30秒090と好タイムをマークしたが、それを三浦が0.1秒上回り、2分29秒985でトップタイムを更新した。さらに、開始10分を迎えたところで鈴鹿でのレース経験が豊富な#87 山本龍(おさきにどうぞVITA)が2分29秒545でトップタイムを塗り替えると、すかさず三浦も2分29秒636で自己ベストタイムを更新。その後もふたりがポールポジション争いを展開した。どちらも区間ベストタイムを出す走りを見せていたが、なかなか自己ベストタイムの更新はならず。このまま山本がポールポジションかと思われたが、最終ラップのアタックで三浦が全セクターでベストタイムをマーク。2分29秒121で見事逆転し2戦連続でポールポジションを飾った。2番手には山本がつけ、3番手にはセッション終盤に2分29秒台を記録した猪爪が入った。

Driver’s Voice

三浦愛 「(リーダーボードを見て)山本選手がトップにいることは知っていましたが、どのくらいのタイム差がついているのか分からない状況の中でタイムアタックをしていて、とにかく全力で攻めなきゃいけないと思っていました。セクター1とセクター2がうまくいったことで気合いが入りすぎて、ブレーキングでミスをしてしまったりとか、まとめられなかったラップが続いてしまいました。そういうことを数周やった中で学習をして、最後にうまくまとめられました。けっこうヒヤヒヤでしたが、すごく嬉しいです」

▷決勝
決勝レースはスタート前から強い雨に見舞われ、セーフティカー先導で開始されることになった。4周目に入るところでグリーンフラッグが振られたが、雨は依然として降り続いており、また初めてとなる鈴鹿開催ということもあり大荒れの展開となった。セーフティカーが解除された直後の1コーナーで7番手スタートだった#48 星七麻衣(ワコーズEDニルズVITA)がコースオフを喫しリタイヤ。さらに3番手スタートの猪爪も序盤から攻めていく走りをみせたがダンロップコーナーを立ち上がったところでスピンを喫し順位を落とした。

ポールポジションからスタートした三浦はスタートから堅実なドライビングをみせトップを死守。2番手に山本が続いたが、5周目の1コーナーでコースオフしてしまい、#37 翁長実希(KeePer VITA)の先行を許してしまった。何とかタイムロスを最小限にしてコースに復帰した山本だが直後のS字コーナーで翁長を追い抜こうとした際に接触してしまいスピン。これで表彰台圏内から脱落してしまった。

これで3番手には小泉が浮上したが、彼女も6周目の1コーナーでスピンしてしまい戦線離脱を余儀なくされた。

レース後半になってさらに雨脚が強まったことを受けて、6周目の途中でセーフティカーが導入された。本来は8周で争われる予定だったが、先に上限の25分を経過したためセーフティカー先導のまま7周終了時点でチェッカーフラッグが振られた。これにより三浦がKYOJO CUP初優勝を飾った。2位には翁長が入り2戦連続で表彰台を獲得。3位には猪爪が初の表彰台を獲得した。

Driver’s Voice

1位:三浦愛 「最初の段階から水の量がかなり多かったですし、雨も強くなる一方だったので、最終的にセーフティカーでゴールになったのは良かったなと思いました。レースができたのは3周ほどでしたが、その中で自分としても色々なことができました。前回の開幕戦で(不安定なコンディションで)飛び出してしまうことが多かったので、そこだけは今回絶対にやらないようにしようと思っていました。その目標を達成できたのはよかったかなと思います。今回はドライコンディションの予選でポールが獲れて、苦手としていたウエットも勝つことができましたし、ファステストラップも記録できました。まだ100点と言えるような内容ではないですが、結果としては満足しています」

2位:翁長実希 「正直(順位を争うような)レースはしてなかったですね。本当に良い走行ラインを見つけて少しでも速く走ることに集中していました。ストレートを走っていても不安定な状態だったので、全神経を使って集中して何かあっても対処できるようにしていました。本来なら全戦全勝が目標でしたが、今回は2位に甘んじてしまいました。ただ、その中でもしっかりと最低限のポイントを獲ることができたと思います。この鈴鹿でも勉強になったことはたくさんあったので、次につなげていきたいです。あと2戦残っていますが、しっかりと優勝していきたいです」

3位:猪爪杏奈 「(レース前半のスピンに関しては)気持ちが先に行ってしまっていました。本当はあそこで抑えていくべきでしたし、そこは自分自身の中でも今後の課題ですね。ちょっとでもコントロールを失ってしまうと、スピンやコースオフにつながってしまうので、もう1回同じことをしてはダメだと思って、(コース上に)生き残ることに集中しました。私は初戦をノーポイントで終えてしまったので、シリーズ争いのことを考えると厳しいですけど、最後まで諦めずに次戦も前を狙っていきたいなと思っています。

KYOJO CUP第2戦 副賞の贈呈

2020年のKYOJO CUPは、新型コロナウイルス感染対策により通常とは異なるタイムスケジュールで開催されます。
表彰式も時間短縮のためにトロフィーの授与のみが行われたため、表彰式終了後に別室で副賞の贈呈を行いました。
また今大会より、KYOJO CUPではこれまでのBABY-G賞、エアージェイ賞、DIREZZA賞に加えて、今大会からイオンモール様より副賞をご提供いただくこととなりました。