SUPRA RD5-6 RACE REPORT

FIRST

坪井 翔SHO TSUBOI

#39 CERUMO CRA

TOTAL POINTS : 126

2ND

山内 英輝HIDEKI YAMAUCHI

#45 NAVUL

TOTAL POINTS : 76

3RD

阪口 良平RYOHEI SAKAGUCHI

#72 アキランドレーシング

TOTAL POINTS : 58

4TH

中山 雄一YUICHI NAKAYAMA

#38 CERUMO CRA

TOTAL POINTS : 32

ジェントルマンは白木原清秀が優勝、プロフェッショナルは今回も坪井翔がライバルを圧倒

2024 インタープロトシリーズ POWERED by KeePer 第 5・6 戦が 10 月 5 日(土)・6 日(日)に富士スピードウェイで開催された。SUPRAクラスのジェントルマンレース第5戦が悪天候によりレースキャンセルとなったが、翌日の第6戦では初参戦となった#51 白木原清秀(和歌山トヨタ GR Supra GT4 EVO)が優勝。一方、プロフェッショナルレースでは#17 坪井翔( HW GR Supra GT4 EVO)が今回も総合トップタイムをマークし、決勝でも終始力強い走りをみせて2連勝を飾った。

【ジェントルマンレース】

今回は5台がエントリー予定だったが、#38 CHARAVANONT KACHORN(2W Zoomies GR Supra GT4 EVO)が急きょ出走しないこととなり、4台で土曜日の予選が始まった。ウエットコンディションのなかで各車が一斉にコースインしたが、開始4分のところで今回初参戦となる白木原がTGRコーナーでコースオフ。これにより赤旗中断となった。

残り9分のところで再開されると、一気にタイムを縮めたのが#45 横井克一郎(NTP GR Supra GT4 EVO)。セッション終盤に2分03秒470をマークし、総合7番手に入る快走を披露。クラス2番手の#72 近藤保(アキランドGR Supra GT4 EVO)に対して2.3秒もの差をつけた。また3番手には、前回初優勝を果たした#17 池田比呂志(HW GR Supra GT4 EVO)が入った。午後に行われる予定だった第5戦決勝は、スタート直前になって雨が急激に強くなり、安全を考慮してレースはキャンセルされることとなった。

第6戦決勝もウエットコンディションでのレースとなり、セーフティカー先導でレースがスタートした。雨も弱まっており、路面も回復傾向にあったため、レース後半に路面が乾き始めることを見越してスリックタイヤを装着してレースに臨んだ車両もあったが、思いの外コンディションの回復が見込めなかったこともあってか、早々にピットインしてタイヤ交換をする車両もいた。

そんな中、4周目にグリーンフラッグが振られると、クラストップの横井が序盤からレースをリード。それを今回初参戦の白木原が追いかけていった。

GR Supra GT4 EVOに関しては経験豊富な横井がそのまま逃げ切るかと思われたが、終盤になってペースが落ち始めた。すると、白木原がスパートをかけて残り2周のADVANコーナー手間で逆転。そのままリードを築いて優勝を飾った。2位となった横井はあと一歩で勝利を逃し、悔しそうな表情をみせていた。3位には池田が続いた。

Driver’s Voice

第6戦優勝:#51 白木原清秀(和歌山トヨタ GR Supra GT4 EVO)

「とにかく雨で不安だらけでしたけど、なんとか勝つことができました。前日の予選ではコースオフしてしまって、どうなるかと思っていました。本当は晴れる予定だったのですが、ウエットでのレースとなりました。コーチからも『いけるよ!』とアドバイスをいただいて、思い切っていきました」

【プロフェッショナルレース】

5台がエントリーしたプロフェッショナルレースでは、開幕戦ではCCS-Rクラスに参戦しSUPER GTではチームメイトの石浦宏明とのバトルが話題となった大湯都史樹が同クラス初参戦。さらに、日本でのレース経験のあるアフィック・ヤジッドも初めてインタープロトのレースを戦った。

ウエットコンディションとなった公式予選では、坪井が今回もライバルを圧倒する走りを披露。いつもとは異なり、IP車両も混在する中でのアタックで2周にわたってミスがあったが、3周目に1分59秒240をマークして総合トップに浮上。IP車両の#37 福住仁嶺(キーパー号)が同タイムを記録したが、そこからタイムの更新はなくセッション終了。坪井が2ラウンド連続で総合トップタイムを記録するとともに、SUPRAクラスポールポジションを獲得した。

6日(日)のプロフェッショナルレース決勝は天候が回復してドライコンディションでスタート。坪井が先頭でTGRコーナーを駆け抜けていくと、2番手に大湯、3番手に#45 山内秀輝(NTP GR SUPRA EVO)がつける展開となった。

前回大会と同様に1レース目は各車ともタイヤ温存に意識した様子で、特にポジション争いが展開されることはなかったが、その中でも大湯がペースを上げて坪井に追いつこうとしていた。それに対して坪井もタイヤマネジメントをしながら大湯に追いつかれないようにペースを維持。第5戦は1.1秒リードの状態で坪井がクラストップチェッカーを受けた。

第5戦の結果順で第6戦のグリッド整列が行われたが、スタートシグナルに不具合が出ていたため、いつもより長いインターバルを経て、スタートが切られた。ここでもトップを守った坪井は一気にスパートをかけて後続を引き離していく。一方、2番手以降は大接戦の状態となり、ヤジッドが山内を抜いて3番手に浮上。その後も表彰台圏内をかけた激しいバトルが繰り広げられた。

坪井と大湯のトップ争いは、終始坪井がリードする展開となり、最終的に7.8秒もの大差をつけて優勝。見事開幕6連勝を飾った。2位には大湯が続き、3位には山内とのバトルを制したヤジッドが初表彰台を手にした。

Driver’s Voice

第5・6戦優勝:#17 坪井翔( HW GR Supra GT4 EVO)

「大湯選手が1レース目からグイグイと来ていたので、あまりペースを抑えることができなかったというのが正直なところでした。後ろを見ると山内選手がだいぶペースを落としていたので『かなりペースコントロールされているから、まずいな』と思っていました。でも、シグナルのトラブルがあったみたいで2レース目までのインターバルがいつもより長かったおかげで、タイヤもクールダウンできたので、2レース目は復活した感じでした。相変わらずペースは良かったので、そのまま勝つことができました。相方の池田選手も速くなってきて、2人で良いレースが出来るようになってきたので、次回は池田選手とダブル優勝できるように頑張りたいです」