2022 インタープロトシリーズ POWERED BY KeePer 第3大会が11月12日(土)・13日(日)に富士スピードウェイで開催され、IPジェントルマンクラスでは第5戦は#96 末長一範(岡山トヨペットK-tunes)、第6戦は#7 勝又隆二(J-POINT)が、それぞれクラス優勝を果たした。
RACE
REPORT
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安定した速さをみせた末長一範が第5戦優勝、第6戦は0.010秒差で勝又隆二が制する。
2022 インタープロトシリーズ POWERED BY KeePer 第3大会が11月12日(土)・13日(日)に富士スピードウェイで開催され、IPジェントルマンクラスでは第5戦は#96 末長一範(岡山トヨペットK-tunes)、第6戦は#7 勝又隆二(J-POINT)が、それぞれクラス優勝を果たした。
▶︎予選
今回は5台が対象となったIPジェントルマンクラス。その中で、土曜日の予選から速さをみせたのが、現在ランキングトップを快走する末長だ。セッション序盤から1分46秒台をマークし、トップから1.2秒差につける走りを披露。セカンドベストタイムでも、同クラスのライバルを圧倒し、2戦連続のポールポジションを獲得した。
▶︎第5戦決勝
土曜日の午後に行われた第5戦決勝だが、クラス2番手からスタートする予定だった#55 川田浩史(人馬一体ドライビングアカデミー)がマシントラブルでピットを離れることができなかった。実は、55号車は金曜日の専有走行からマシントラブルに悩まされており、予選時にはブレーキトラブルを抱えていたのだ。懸命にマシンを修復するもグリッド試走には間に合わず、ピットスタートという形でレースに参加し、ブレーキの感触を確かめながらのレースとなった。
2周のフォーメーションラップを終えて12周のレースが始まると、クラストップの末長が序盤から好ペースで周回。エキスパートクラスのトップ集団に食らいついていく走りを披露した。後半はトップ集団とのギャップが広がってしまったが、しっかりとクラストップは死守した。
レースも後半に入ろうとした7周目に、SUPRAクラスの車両でクラッシュがあり、セーフティカーが導入された。コース復旧に時間がかかったこともあり、セーフティカー先導状態のままレース終了。末長が今シーズン初勝利を飾った。2位には勝又、3位には#16 渡邊久和(ララパルーザ)が続いた。
Driver’s Voice
末長一範
「レースウィークに入って、金曜日の走行でけっこう調子が良かったので、それが予選につながったのかなと思います。自分が苦手とするコーナーが克服できていたのが、結果につながったのかなと。ただ、決勝は自分のイメージだともうちょっと良くなる感じだったんですけど、あまり良くなかったです。明日の第6戦に課題が残る内容でした。いつも初日は良いんですけど、2レース目で結果を残せていないので、今回は2レース目も結果を出したいですね」
▶︎第6戦決勝
13日(日)は、午前9時過ぎから行われた第6戦決勝。ここでも、末長がジェントルマンクラストップからスタートとなった。前日の第5戦では序盤からクリーンなレース内容となっていたが、第6戦はTGRコーナーでエキスパートクラスの3台が接触しスピンを喫するという、波乱含みの展開でスタートした。このアクシデントにより、後続は大混乱となったが、うまく現場をすり抜けた末長が総合2番手に浮上。クラス2連勝のチャンスも到来したが、直後のコカ・コーラコーナーでスピンを喫してしまい、大きくポジションを下げてしまった。
代わってトップに立ったのは勝又。前回の第2大会では、予選中にアクシデントに見舞われマシンが大破してしまったが、短いインターバルの間にマシンを修復し、今大会に臨んでいる。そこに食らいついたのが、参戦2大会目となる川田。エキスパートクラスの車両とともに、一進一退の攻防戦を繰り広げた。その間に、1周目のスピンから挽回した末長が2台に接近したが、9周目のTGRコーナーのブレーキングで川田に接近したところで、バランスを崩しスピン。トップ浮上のチャンスを逃すことになった。
勝又と川田のトップ争いは最終ラップまで続くことに。川田は最後のチャンスとばかりに、パナソニックコーナーを立ち上がったところでスリップストリームを使って並びかけ、2台はほぼ同時にコントロールラインを通過したが、わずか0.010秒差で勝又が前。今シーズン初優勝を飾った。2位には川田、3位には末長が続いた。
Driver’s Voice
勝又隆二
「最後はギリギリでしたね。正直(川田選手が)並びかけているのに気づかなくて、ちょうどゴールのブリッジが見えたところで横にいるのが分かって『まずい!』となりましたが、なんとか優勝できました。前回はクラッシュがありましたが、チームのみんなが一生懸命クルマを直してくれて、どちらかというとクラッシュ前よりも調子が良いかなという印象を受けます。とにかく今回は7号車を無傷で野尻選手に渡せるので、それが本当に良かったです」