山口 達雄TATSUO YAMAGUCHI
#44 NAVUL
TOTAL POINTS : 94
RACE
REPORT
山口 達雄TATSUO YAMAGUCHI
#44 NAVUL
TOTAL POINTS : 94
永井 秀貴HIDEKI NAGAI
#32 GR Garage Yokkaichi
TOTAL POINTS : 69
大蔵 峰樹 MINEKI OOKURA
#37 K-Design
TOTAL POINTS : 57
上松淳一JYUNICHI AGEMATSU
#37 K-Design
TOTAL POINTS : 33
エキスパートクラスは雨により第5戦キャンセル、第6戦は永井秀貴が今季初勝利
2024 インタープロトシリーズ POWERED by KeePer 第 5・6 戦が10月5日(土)・6日(日)に富士スピードウェイで開催され、IPエキスパートクラスは第5戦が悪天候によりレースキャンセルとなってしまうも、第6戦ではライバルを振り切ってトップに浮上した#32 永井秀貴(NETZ NOVEL MIE)が今季初優勝を飾った。
【予選】
今回も4台がエントリーしたエキスパートクラス。5日(土)は朝から雨模様となり、ジェントルマンレースの予選開始時刻には霧も出ている状況。各車がレインタイヤを装着してコースインしていったが、開始4分のところでSUPRAクラスの1台がTGRコーナーでコースオフを喫したため赤旗中断となった。
残り9分のところでセッションが再開されると、限られた時間でタイムを出すべく各車が積極的に周回を重ねていく。まずはランキング首位の#44 山口達雄(NAVUL)が2分03秒573を記録してトップに立つが、それを永井が1秒近く上回り、トップに浮上。ウエットコンディションになると32号車が速さを見せている印象だったが、それをさらに上回ったのが前回大会で2連勝を果たした#37 大蔵峰樹(キーパー号)だ。2分01秒233をマークしてライバルに大きな差をつけた。
セッション終盤に入っても各車がタイムを更新していき、山口が2分02秒973、永井も2分02秒533を記録したが、最終的に大蔵のタイムには届かずチェッカーフラッグ。大蔵が今季初ポールポジションを手にした。2番手には永井、3番手には最終ラップでタイムを更新した#8 植田正幸(ルーニーダイワNアキランドIPS)がつけた。
5日(土)午後に行われる予定だった第5戦決勝は、スタート直前になって雨が急激に強くなり、安全を考慮してレースはキャンセルされることとなった。
Driver’s Voice
ポールポジション:#37 大蔵峰樹(キーパー号)
「赤旗中断になってリスタートしてから、ダンロップコーナー方面で雨が降り始めていたので、コンディション的には悪くなっていく方向でしたが、悪くなる前に2分01秒台を出すことができました。それ以降もタイム更新を狙いましたが、雨も降り始めていましたがし、僕が走っていたところが少し混んでいたので、タイム更新は難しい状況でした。やはり赤旗が出たことで走れる時間が短くなったので、想定よりも難しい予選になったかと思いますが、ポールポジションを獲れて良かったです」
【第6戦決勝】
6日(日)午前の第6戦決勝は、雨はほぼ止んでいるものの路面は乾き切っていないという難しいコンディションでレーススタートを迎えた。前日の予選でのセカンドベストタイム順でグリッドが並べられ、大蔵のポールポジションは変わらないが、2番手に山口、3番手に永井がつけて12周のレースが始まった。
路面状況を考慮してセーフティカー先導でスタートし、4周目に入るところでグリーンフラッグが振られると、ポールポジションの大蔵は後続を引き離しにかかろうとするが、山口と永井も冷静に食らいついていくという前半戦。その中でペースが上がってきた山口が6周目のTGRコーナーで仕掛け、トップに浮上した。順位を下げた大蔵に対して永井も仕掛けていったほか、ジェントルマンクラスの#55 八木淳(人馬一体ドライビングアカデミー)と#7 清水勇希(KIプロモート)も背後にピタリとつけ、ウエットコンディションの中で一瞬も気が抜けない接近戦が繰り広げられた。
中盤に入ると、大蔵のペースが上がらないうちに山口がファステストラップをマーク。後続に対して1秒の差をつけていき、独走状態に持ち込もうとしたが、それに待ったをかけたのが永井だった。8周目のダンロップコーナーで大蔵を抜いて2番手に浮上すると、そのまま2分02秒895を記録して山口のファステストラップを塗り替え、当初は1.5秒以上あったギャップを縮めていく。
そして、9周目には完全に射程圏内に捉え、その周のダンロップコーナーでオーバーテイクに成功。10周目には2分02秒329でファステストラップを更新し、後続との差を広げていった。
2番手の山口を追いかけたい大蔵だが、思うようにコーナーでクルマが曲がってくれない症状に悩まされペースも伸び悩む。それでも表彰台圏内を維持してゴールを目指したが、11周目のメインストレートで左フロントタイヤにトラブルが発生し、そのままコースオフして戦線離脱を余儀なくされた。
当初は12周で争われる予定だったが、上限時間の25分を経過したため11周を終えたところでチェッカーフラッグ。永井が今シーズン初勝利を飾った。2位には山口、3位には植田が続き、雨のなかでもプロ顔負けのハイレベルな戦いを繰り広げた。
Driver’s Voice
第6戦優勝:#32 永井秀貴(NETZ NOVEL MIE)
「クルマのセットは決まっていたのですが、予選の時は他車に引っかかってうまくタイムを出すことができませんでした。でも自信はありました。Bコーナーか1コーナーで並びかけることができればなと思っていました。今週はトラブルめいたことが起きていたりしたのですが、チームのみんなが頑張ってくれたおかげで勝つことができました」