CCS-R RD7-8 RACE REPORT

FIRST

松井 孝允TAKAMITSU MATSUI

#46 NAVUL

TOTAL POINTS : 99

2ND

石浦 宏明HIROAKI ISHIURA

#51 CERUMO CRA

TOTAL POINTS : 74

3RD

元嶋 佑弥YUYA MOTOJIMA

#28 CERUMO CRA

TOTAL POINTS : 48

4TH

山田 遼RYO YAMADA

#39 CERUMO CRA

TOTAL POINTS : 42

ジェントルマンレース、プロフェッショナルレースともにNTP CCS-Rが2連勝

2024 インタープロトシリーズ POWERED by KeePer 第 7・8 戦が 12月 21 日(土)・22 日(日)に富士スピードウェイで開催され、CCS-Rクラスではジェントルマンレースで#46 三浦昂(NTP CCS-R)が2連勝を飾り、プロフェッショナルレースも同じ車両を使う#46 松井孝允(NTP CCS-R)が連勝を果たした。

【ジェントルマンレース】

CCS-Rクラスは、今季初参戦を果たしている#28 FUZZY(KK CCS-R)が引き続きエントリーし、8月の第2ラウンドで優勝を飾った三浦が、2度目の参戦となった。21日(土)の公式予選では、三浦が速さをみせて1分50秒634をマーク。この車両への理解度に関してはまだ途中という段階のようだが、SUPRAクラスやインタープロト車両に肉薄するようなタイムを記録した。これに対してFUZZYも、今季レースを重ねてきた結果が徐々に現れており、最終ラウンドでは1分53秒885のベストタイムを記録。さらに第8戦のグリッドで採用されるセカンドベストタイムでは、1分54秒206と自身のベストタイムに遜色ないものを記録した。

午後に行われた第7戦決勝レースではフォーメーションラップ中に雨が降り始め、スタート直前に赤旗中断。雨が止み始めたところで再開され、セーフティカー先導により周回をしたのち、4周目にグリーンフラッグが振られた。

雨上がりのコンディションであることと、気温と路面温度が低くてタイヤの温まりに時間がかかるという難しい状況。三浦は試行錯誤しながらもトップで周回を重ねていき、6周目を終えた時点で1.6秒のリードを築いた。タイヤが温まり始めた後半はFUZZYも安定したラップタイムを刻み、三浦を追いかける。それでも終盤になるとギャップが広がっていき、最終的に三浦が6.5秒のリードを築いてトップチェッカーを受けた。

22日(日)の第8戦 決勝は青空の下でレースがスタート。三浦は序盤から安定した走りでリードを築いていこうとするが、FUZZYも経験の成果が出ており、前半は1秒以内の間隔で食らいついていく。6周目のところで1.1秒と接戦の状態が続き、逆転のチャンスが出てくるかと思われたが、終盤に入ると徐々に差が広がっていった。

三浦は最後まで安定した走りをみせて8.3秒先行してチェッカーフラッグを受け、今季4勝目を挙げた。2位のFUZZYは複数の走路外走行で黒白旗が出されたが、最後までしっかりと走り抜いてゴール。まだまだ課題はあるようだが、デビューシーズンを戦いきり充実した表情をみせていた。

Driver’sVoice

第7戦・8戦優勝:#46 三浦昂(NTP CCS-R)

「土曜日の第7戦はレインのなかで走って、パートナーの松井孝允さんからも『しっかりと課題を持って日曜日のレースも取り組もう』と言われていたおかげで集中して挑めました。周りにとらわれずに走ることができたので、すごく良いレースになりましたね。このシーズンは2戦のみでしたが、今までにないような経験を積ませて頂いて本当に勉強になりました。クルマには慣れてきましたが、理解していてもすぐに行動に移せないことや、サーキットで走らせることの難しさも感じました。同時に楽しさも感じたので、またチャンスがあればラリーだけでなくサーキットでのレースも挑戦してみたいです」

【プロフェッショナルレース】

今回のプロフェッショナルレースでは46号車に今季2度目の参戦となった松井孝允。28号車にはSUPER GTのGT300クラスでチャンピオンを獲得した元嶋佑弥が初参戦を果たした。

この車両に乗るのも初めてとのことだが「面白くて、優しい良いクルマです。クセがなくて、入門にはすごく良くてパドルシフトやABSもついています。ブースターが搭載されているのも良いですね。あとCCS-Rクラスは一騎打ちの対決感も出ていて楽しいです」と車両やクラスの印象を語った。

CCS-Rでは松井の方が経験豊富というところで、公式予選から先行したのは46号車だった。2台とも早めにコースインしてタイムを更新していき、松井が1分49秒132を記録しクラスポールポジションを獲得。元嶋も1分50秒089で1秒以内の差に収めて決勝に臨んだ。

22日(日)の第7戦決勝では、スタートから松井が元嶋をリードし、着実に差を広げていく。CCS-Rでの初レースとなる元嶋も必死に食らいつこうとするが、その差は離れていく一方。最終的に4.5秒のリードを築いた松井がクラストップチェッカーを受けた。第7戦の結果順で第8戦がスタートすると、同じように松井が安定したペースでリードを積み重ねていく。2レース目はタイヤのマネジメントも重要になってくるが、そこでも経験豊富な松井が順調な走りをみせて6.7秒引き離して2連勝を飾った。終盤は遅れを取る展開となった元嶋だが、ベストタイムでは松井と0.068秒しか変わらないタイムを記録。短いレースウィークの中で初めての車両に対しても経験豊富なドライバーに引けを取らない速さを引き出し、GTチャンピオンの実力を披露した。

Driver’sVoice

第7戦・8戦優勝:#46 松井孝允(NTP CCS-R)

「今週はすごくクルマの調子も良く、僕自身もCCS-Rの参戦歴が長いので、今回は僕に分があったと思っています。このクルマは特殊ではないですが車重も重く、ツーリングカーに似ている部分があるので、経験の差が出たのだと感じています。来年は僕もまだこのクラスに出場するかわかりませんが、元嶋佑弥選手と戦うのであれば、次はそう簡単にはいかないだろうと思っています。ぜひ来年も盛り上げていけるように頑張ります」