石浦 宏明HIROAKI ISHIURA
#51 CERUMO CRA
TOTAL POINTS : 74
RACE
REPORT
石浦 宏明HIROAKI ISHIURA
#51 CERUMO CRA
TOTAL POINTS : 74
山田 遼RYO YAMADA
#39 CERUMO CRA
TOTAL POINTS : 42
堤 優威YUUI TSUTSUMI
#28 CERUMO CRA
TOTAL POINTS : 38
松井 孝允TAKAMITSU MATSUI
#46 NAVUL
TOTAL POINTS : 36
雨のなかスリックタイヤで完走した卜部治久がジェントルマン第6戦で優勝、プロレースは山田遼が2連勝を飾る
2024 インタープロトシリーズ POWERED by KeePer 第 5・6 戦が 10 月 5 日(土)・6 日(日)に富士スピードウェイで開催された。ジェントルマンレースは第5戦が悪天候でキャンセルとなり、第6戦のCCS-Rクラスは#39 卜部治久(P.MU RACING CCS-R)が優勝。プロフェッショナルレースでは#39 山田遼(P.MU RACING CCS-R)が2連勝を飾った。
【ジェントルマンレース】
今回も2台がエントリーしたCCS-Rだが、前回SUPRAクラスに参戦した卜部が今回はCCS-Rからの参戦となった。ウエットコンディションでの予選では、途中に赤旗中断があったものの、最後にしっかりとタイムを伸ばしてクラスポールポジションを獲得。一方、このCCS-Rでの初ウエットの中で着実な走りをみせた#28 FUZZY(KK CCS-R)が2番手につけた。
そのまま5日(土)午後に行われる予定だった第5戦決勝だが、各車がグリッドについてレーススタートにむかおうとしたものの、直前になって雨が急激に強くなり、安全を考慮してレースはキャンセルされることとなった。
6日(日)の第6戦決勝は、前日までの雨で路面はウエット状態だったが、天候に関しては雨が上がりつつあるということで、2台ともスリックタイヤを装着してスタートを切った。序盤は安全のためセーフティカー先導での走行となったが、途中から雨が降り始めてきたのと、思った以上に路面の回復が見込めなかったこともあり、2周目を終えるところでFUZZYがレインタイヤに交換するためピットインを選択した。
一方の卜部はスリックタイヤを装着したままコース上に留まり、4周目にグリーンフラッグが振られてバトル開始となった。この状況下で卜部に近づこうと果敢に攻めていったFUZZYだが、逃げる卜部はこれまでインタープロトシリーズで培った経験が存分に発揮され、徐々に相手との差を広げていった。
その後、FUZZYがスタート進行のコースインの際にピット出口の赤信号を無視したとしてドライブスルーペナルティが科されて大きく後退。卜部が大量リードを築いた。なかなかタイヤが温まらず、ペース管理に苦労していた様子の卜部だが、最後まで大きなミスなく走行し、クラストップチェッカーを受けた。
Driver’s Voice
第6戦優勝:#39 卜部治久(P.MU RACING CCS-R)
「今回はFUZZY選手とレースを楽しもうと思ってCCS-Rクラスに出ました。第5戦がキャンセルになったのは残念でしたけど、第6戦では初めてCCS-R車両で雨の中をスリックタイヤで走りました。正直どれだけグリップするのか未知数でしたね。『よし、いってみよう!』と思っていきましたが、タイヤが思った以上に温まらなくて苦労しました。またひとつ新しい経験ができました」
【プロフェッショナルレース】
プロフェッショナルレースでは、5日(土)の予選で今回初参戦となる山田が2分02秒295をマークし、0.038秒差でクラストップを獲得。このクラスで経験豊富な#28 石浦宏明(KK CCS-R)との一騎打ちに臨んだ。
ドライコンディションとなった6日(日)の決勝レースは、スタートから山田がレースをリード。1レース目はお互いに様子を見ながらという展開だったが、石浦のプレッシャーを跳ね除けて、山田が第5戦を制した。
インターバルを挟んで第6戦がスタートすると、石浦はさらにペースを上げて山田にプレッシャーをかけていく。それまではタイヤを温存しながら走っていたという山田もラストスパートをかけて逃げていった。結局、両者の順位は入れ替わることなくファイナルラップを迎え、山田が2連勝を飾った。
Driver’s Voice
第5・6戦優勝:#39 山田遼(P.MU RACING CCS-R)
「初めてのCCS-Rで、さらに相手が石浦宏明選手ということで、非常に緊張しました。ずっとミラーに石浦選手が映っていて気が抜けなかったですし、石浦選手もかなり攻めていたと思うので、僕もタイヤを温存しながら走っていましたが最後の5周くらいは相当攻めました。でも、こういう素晴らしい機会をいただいて、SUPER GTのドライバーさんと一緒に走れて、すごく勉強になりました。こういうレーシングカーも初めてだったので、僕自身も引き出しが増えた気がします」