2024 インタープロトシリーズ POWERED by KeePer 第 3・4 戦が 8 月 17 日(土)・18 日(日)に富士スピードウェイで開催され、CCS-Rクラスのジェントルマンレースは#46 三浦昂(NTP CCS-R)が2連勝。プロフェッショナルレースでは#28 堤優威(KK CCS-R)、#46 松井孝允(NTP CCS-R)が第3戦、第4戦でそれぞれ勝利する結果となった。
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REPORT
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CCS-Rクラスの第3・4戦はジェントルマン、プロ共に大熱戦の展開
2024 インタープロトシリーズ POWERED by KeePer 第 3・4 戦が 8 月 17 日(土)・18 日(日)に富士スピードウェイで開催され、CCS-Rクラスのジェントルマンレースは#46 三浦昂(NTP CCS-R)が2連勝。プロフェッショナルレースでは#28 堤優威(KK CCS-R)、#46 松井孝允(NTP CCS-R)が第3戦、第4戦でそれぞれ勝利する結果となった。
【ジェントルマンレース】
今回も2台がエントリーしたCCS-Rクラス。そのうちNTP CCS-Rは今季初参戦となり、ジェントルマンレースでは普段はラリーの舞台で活躍する三浦がドライバーを務め、今回が2大会目の挑戦となるFUZZYが28号車に乗り込んだ。
予選では三浦がクラスポールポジションを獲得。第3戦の決勝レースでも序盤からFUZZYに対してリードを築いていき、6周目には6秒以上までギャップを拡げた。サーキットでのレース経験があまりないということもあり、走るごとに新たな発見があったという三浦。最後まで自己ベストを狙う走りをしていき、8.9秒のリードを築いてクラストップチェッカーを受けた。大きな差をつけられてしまったFUZZYだが、しっかりと12周を走り切り、2位でフィニッシュ。翌日のレースでの挽回を誓っていた。
Driver’s Voice
第3戦優勝:#46 三浦昂(NTP CCS-R)
「あっという間に終わった12周でした。普段はラリーをやっているので、こういうサーキットでの走りというところでは理解が及んでいないなと思うことがたくさん分かったレースでした。ただ、1回やるとサーキットのレースも突き詰めたくなりました。CCS-Rクラスは2台しかいませんが、逆に一騎打ちという感じになっていて失敗は許されません。明日もまた頑張りたいです」
18日(日)午前の第4戦決勝も三浦が先頭でスタートを切ったが、TGRコーナーでの減速時にタイヤをロックさせてしまい、タイヤにフラットスポットを作ってしまう。あまりペースを上げて走行すると致命的なトラブルにつながりかねない状況にあったため、ペースを抑えながら周回を重ねた。
そこにFUZZYが差を縮めていこうとするが、三浦もしっかりと後ろの状況を把握して1秒~1.5秒のギャップを保つようにドライブした。それでも後半になって三浦が苦しくなったところにFUZZYが仕掛けようとするが、なかなかとらえることができず、一進一退の展開が続いた。最終的に1.4秒差でトップを守った三浦が2連勝となるクラストップチェッカーを受けた。
Driver’s Voice
第4戦優勝:#46 三浦昂(NTP CCS-R)
「1コーナーでタイヤをロックさせてフラットスポットができてしまって、とにかく労わりながら走りました。『抜かれないように』ということを意識していきました。でも、もうまずいという時にFUZZY選手もミスがあったので、正直そこに救われました。子どもの頃に憧れたのはラリーよりレースだったので、そのレースの場に立てたのは、一生の思い出に残る機会だなと思いました」
【プロフェッショナルレース】
プロクラスは堤と松井の一騎打ちとなり、予選から白熱したバトルを展開。最終的に堤が松井を0.4秒上回りクラスポールポジションを獲得した。18日(日)の第3戦決勝では、序盤から接近戦のバトルを展開。後ろからトップを狙う松井は何度か仕掛けようとするが、堤も隙のない走りでポジションを譲らない。またSUPRAクラス同様に1レース目ではタイヤを温存し2レース目で勝負をかけるという考えが2人にもあったようで、後半はお互いにけん制しあいながらの走行。それでも終盤には松井も差を詰めていき、最終的に0.4秒差でフィニッシュ。堤が第3戦を制した。
続く第4戦は、スタートから激しいバトルが展開されていく。松井が前に出ると、堤もスリップストリームを使って並びかけ、TGRコーナーでは毎周のようにサイドバイサイドのバトルが繰り広げられた。このまま最終ラップまで手に汗握る戦いが続くかと思われたが、6周目に入ったところで堤のマシンにトラブルが発生。ピットに戻ってリタイアとなってしまった。
実は似たようなトラブルが松井の車両にも出ていたとのこと。幸いスロー走行になることはなくレースを続け、最後まで走り切って第4戦優勝となった。
Driver’s Voice
第3戦優勝:#28 堤優威(KK CCS-R)
「1レース目は近くまで来られていましたが、抜かれるまでではありませんでした。2レース目は抜きつ抜かれつの展開になって、ストレートは向こうが速くて、コーナーはこっちの方が速くて、ちょうど良いバランスになっていました。それでも最終的に前に出られるかなと思ってレースをしていたのですが、トラブルが出てしまいました。残念ではありましたけど、予選で初めてライバルに競り勝てましたし、決勝の松井選手とのバトルは楽しかったです」
第4戦優勝:#46 松井孝允(NTP CCS-R)
「1レース目はお互いにおとなしく行って、2レース目はバチバチにやろうと思っていました。そうしたら、本当にバチバチの展開になって、1コーナーで少し行きすぎる場面もありました。フェアなバトルが出来て楽しかったのですけど、堤選手のマシンにトラブルが出てしまいました。実はその直前に僕の方もトラブルの症状がありました。お互いにトラブルが出た時はそれを伝える合図も決めていて、その合図をしたら堤選手も同じタイミングで起きました。そういう意味で少しスッキリしないレースだったので、リベンジということでまたしっかりバトルをしたいですね」