株式会社インタープロトモータースポーツ(代表:関谷正徳)は、女性限定のレースシリーズ「KYOJO CUP」の2025年シーズン概要を発表しました。本年は新型フォーミュラマシンの導入、レースフォーマットの大幅刷新、新クラスの新設など、大きな進化を遂げます。以下、概要です。
①ハイブリッドの新型フォーミュラマシンを採用
2017年の誕生以来、KYOJO CUPは女性レーサーの成長を支えてきました。
そして9シーズン目となる2025年、新車両「ハイブリッドフォーミュラKC-MG01」を導入します。
この車両はKYOJO CUP事務局で一括管理することで公平性を確保しながら、より安全で独創的なレースを女性ドライバーに提供します。
②レースフォーマットを刷新。スプリント×ファイナルの2レース制へ
昨年までは予選と決勝を1日で行う「1デイレース」として開催していましたが、2025年のKYOJO CUPは大きくレースフォーマットを変更。
土曜日に予選と周回数10周の「KYOJO Sprint」を行い、日曜日に周回数12周の「KYOJO Final」を行い、週末で2レースを戦います。
③新たにKYOJO VITAクラス、KYOJO KARTクラスを新設
これまで「KYOJO=競争女子」としてVITAレースで戦ってきた女性ドライバーや、4輪レースを目指す女性カートドライバーの活躍も応援していきます。
富士チャンピオンレースで行われる「FCR-VITA」の中に「KYOJO VITA」クラスを設定。さらに、オートパラダイス御殿場と鈴鹿サーキットで開催されるカートシリーズ「MAX APG SERIES」と「RMC SUZUKA CIRCUIT SERIES」に「KYOJOクラス」を設定しました。
それぞれクラス優秀者は、シーズン終了後にKYOJO CUPのトライアウトに招待いたします。
④TOYOTA、HONDAのサポートを受け、女性の活躍によるモータースポーツの活性化を目指す
今シーズンからTOYOTA GAZOO Racing様、株式会社ホンダ・レーシング様のサポートをいただけることとなり、女性ドライバーの活躍とその影響によるモータースポーツ界の発展に一層力を入れていきます。
⑤新生KYOJO CUP初年度は海外勢も含め20名がエントリー
フォーミュラ車両にスイッチして臨む1年目のシーズンは、昨年悲願のシリーズチャンピオンに輝いた斎藤愛未選手や、2022年の女王、翁長実希選手、FIA F4フル参戦の経験を持つ下野璃央選手といった、これまでKYOJO CUPを戦ってきた選手に加え、アジア、米国から海外ドライバーも参戦。20名がシリーズチャンピオンを目指して戦います。
関谷正徳プロデューサーコメント
「これまで限られた女性が参加していたモータースポーツの世界で、より多くの女性が活躍できる環境を構築していく。これが僕の大きな目標です。
KYOJO CUPを立ち上げて9年目となる今年は、新たにフォーミュラマシンを採用しました。より安全性を高めるとともに、今後彼女たちが、様々なクルマに乗っていくためのスキルアップになる車両です。
KYOJO CUPは女性のトップフォーミュラであるという位置づけで、レーシングドライバーを目指す女性は、ぜひここにチャレンジしてほしいです。
モータースポーツが運転技術を競うスポーツとして、男性にとっても女性にとってもあこがれの対象となる環境を提供していきたいと思っています。これまでは男性が中心となって物事を成り立たせてきたモータースポーツの世界ですが、今後は女性も一緒になって、みんなで盛り上げていきたい。
そのためにも、ぜひKYOJO CUPに注目し、応援していただきたいと思います」
<KYOJO CUP車両概要>
車両名 | KC-MG01 |
全長 | 4,150mm |
ホイールベース | 2,753mm |
全幅 | 1,506mm |
全高 | 980mm |
車両重量 | 635kg |
シャシー | カーボンコンポジットモノコック(FIA公認Haloシステム採用) |
エンジン | 1.4Lターボ(176bhp) + ハイブリッドシステム(12kW) |
トランスミッション | 6速パドルシフト |
サスペンション | プッシュロッド式4輪ダブルウィッシュボーンサスペンション |
ブレーキ | AP Racing製 2ポッドキャリパー、ブレーキパッド / Brembo製ベンチレーテッドディスク |
オイル | MOTUL |
ホイール | OZ Racing製 フロント:8x13 / リヤ:10x13 |
タイヤ | ブリヂストン |
<KYOJO CUP 2025シーズンカレンダー> ※全戦 富士スピードウェイで開催
Rd. | 日程 | 予選/レース | 併催レース |
Rd.1 | 5月10日(土) | 予選 / KYOJO Sprint (10周) | インタープロトシリーズ |
11日(日) | KYOJO Final (12周) |
Rd.2 | 7月19日(土) | 予選 / KYOJO Sprint (10周) | SUPER FORMULA |
20日(日) | KYOJO Final (12周) |
Rd.3 | 8月16日(土) | 予選 / KYOJO Sprint (10周) | インタープロトシリーズ |
17日(日) | KYOJO Final (12周) |
Rd.4 | 10月11日(土) | 予選 / KYOJO Sprint (10周) | SUPER FORMULA |
12日(日) | KYOJO Final (12周) |
Rd.5 | 11月8日(土) | 予選 / KYOJO Sprint (10周) | インタープロトシリーズ |
9日(日) | KYOJO Final (12周) |
・第1回合同テスト 2月20日(木)・21日(金)
・第2回合同テスト 3月11日(火)・12日(水)
・第3回合同テスト 4月2日(水)・3日(木)
<KYOJO VITA> ※富士チャンピオンレース「FCR-VITA」内にクラス設定
Rd.1:3月15日(土)
Rd.2:5月10日(土)…インタープロトシリーズ&KYOJO CUP併催
Rd.3:8月16日(土)…インタープロトシリーズ&KYOJO CUP併催
<KYOJO KART>
・MAX APG SERIES KYOJOクラス ※オートパラダイス御殿場で開催
Rd.1:3月9日(日)
Rd.2:4月27日(日)
Rd.3:6月29日(日)
Rd.4:9月21日(日)
・2025 RMC SUZUKA CIRCUIT SERIES KYOJOクラス ※鈴鹿サーキットで開催
Rd.1:3月2日(日)
Rd.2:4月20日(日)
Rd.3:7月13日(日)
<エントリーリスト> ※2月10日時点
No. | 氏名 | 出身地 | チーム(仮称) |
1 | 斎藤 愛未 | 神奈川県 | TOM'S |
37 | ハナ・バートン | カリフォルニア(米国) |
4 | 平川 真子 | 広島県 | docomo business ROOKIE |
7 | 翁長 実希 | 沖縄県 | Kids com Team KCMG |
8 | 佐々木 藍咲 | 東京都 |
9 | TBN | |
10 | TBN | |
12 | 細川 由衣花 | 東京都 | CSAracing |
17 | 白石 いつも | 兵庫県 | AIWIN Re-Kobe |
32 | 金本 きれい | 大阪府 | ミハラレーシング |
33 | 岩岡 万梨恵 | 東京都 | FUKUDA racing |
38 | 佐藤 こころ | 兵庫県 | CERUMO・INGING |
39 | 富下 李央菜 | 千葉県 |
59 | シタルウイ・リムナンタラック | タイ | INGING 2W zoomies Singha Sittipol Nexzter |
46 | 永井 歩夢 | 東京都 | DOJO racing |
53 | 池島 実紅 | 埼玉県 | TGM Grand Prix |
55 | 織戸 茉彩 | 神奈川県 |
57 | Zhao Yunqing | 中国 | Buzz Racing |
86 | 下野 璃央 | 大阪府 | ITOCHU ENEX WECARS TEAM IMPUL with Dr.DRY |
87 | 山本 龍 | 東京都 | Autolook Racing Factory |
KYOJO CUPの情報は、オフィシャルサイトでご確認ください。