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S耐併催のエキシビションレース2戦は、金本きれいと富下李央菜が勝利を分け合う

11月16日(土)、17日(日)に、スーパー耐久シリーズ最終戦との併催イベントとしてKYOJO CUPのエキシビションレースが開催された。シリーズ戦にエントリーしている10名に、新規参戦ドライバーの#38 瀬イオナ(LHG Racing DRP VITA)、#55 内田美保乃(RaiseUP Vita01)、#111 うみにゃん(ビーンズ☆RyuSpeed VITA)、#118 はらいしさよ(IDMS Racing DRP VITA)の4名を加えた計14名が集い、2日間合わせて32,200名の観客の前で手に汗握るバトルを繰り広げた。

予選は16日の午前8時50分にスタート。前日に雨が降っていた影響で、路面状況はところどころにウエットパッチが残っている状況だった。週末の2レースのうち、土曜日に行われるレース1のグリッドはベストタイムで、日曜日に行われるレース2のグリッドはそれぞれのセカンドベストタイムで決定する。20分のセッションで1分59秒331の最速タイムをたたき出したのは#114 翁長実希(Car Beauty Pro RSS VITA)。セカンドベストでも1分59秒465と他のドライバーより速いタイムを記録し、レース1、2ともにポールポジションを獲得した。2番手には#225 富下李央菜(KTMS VITA)がつけ、3番手にはシリーズ戦とは別のチームから参戦する#107 金本きれい(FinalLapRacingワイルドキャットVITA)が入った。新規参戦ドライバーの中では、レース1では内田が11番手で最上位に。レース2では、はらいしが10番手で最上位グリッドを獲得した。

スーパー耐久シリーズのウォームアップやピットウォークを挟み、午後0時20分にレース1がスタートした。ポールシッターの翁長がそのポジションをキープしてオープニングラップを終えた一方、富下と金本の2位争いが白熱。富下は金本と争いながらも中盤にファステストラップを塗り替えるハイペースで翁長に迫り、最終的には3台でのトップ争いへと変化する。それぞれが抜きつ抜かれつのバトルを繰り広げたが、ファイナルラップのゴールライン直前で富下をオーバーテイクした金本がトップでチェッカーを受け、優勝。富下に続き翁長が3位となった。新規参戦組の中では内田が最上位。スタートポジションの10位を守ってフィニッシュした。

レース2は翌日曜日の午前8時25分にフォーメーションラップがスタート。前日よりもウエットパッチが多く、非常に難しいコースコンディションの中でのレースとなった。レース1同様にポールシッターの翁長が好スタートを切ってレースをリード。富下と金本に5番グリッドからスタートで1つポジションを上げた#87山本龍(お先にどうぞ☆VITA)が加わり3台で2位争いが繰り広げられた。この3台はバトルを演じながらもじわじわと翁長に追いつき、3周目には4台でのトップ争いへと変化。その後、TGRコーナーで富下が翁長をかわしてトップに浮上する。翁長は8周目のTGRコーナーで金本の先行も許し3番手に後退するが、最終ラップまで金本との接近戦を展開した。2位争いが激化したことでトップの富下は少しずつ差を広げていき、最終的には3.5秒のギャップを築いてフィニッシュ。KYOJO CUPで初めてのトップチェッカーを受けた。2位は金本、3位には翁長が入った。新規参戦組では、前日のレース1でマシントラブルに見舞われたはらいしが予選順位を守って10位でチェッカーを受け、12位に瀬、13位に内田、14位にうみにゃんと続き、全車がチェッカーフラッグを受けてエキシビションレースを終えた。

また、土曜日の夕方には富士スピードウェイから近いオートパラダイス御殿場でファン交流イベントとしてレンタルカート大会が行われた。